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2012年7月13日金曜日

PKO法を改正して「戦闘」に参加することを解禁へ(駆けつけ警護)


☆PKO法改正案 「駆けつけ警護」容認など概要判明
(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120713-00000007-mai-pol

http://www.webcitation.org/696qFkwLd

政府が今国会に提出を検討している国連平和維持活動(PKO)協力法改正案の概要が12日分かった。自衛隊の活動地域から離れた場所で政府職員や非政府組織(NGO)の文民がゲリラなどに襲われた際、自衛隊が救助に行く「駆けつけ警護」を、自衛隊が受け入れ国の行政警察権を支援する行為として初めて容認。武器使用基準を緩和する。




《関連記事》

☆PKO法改正へ着手…武器使用基準が焦点
(読売新聞。2011年10月27日)

http://www.asyura2.com/11/warb8/msg/288.html

政府・民主党は25日、国連平和維持活動(PKO)協力法の抜本改正に向けた検討に着手した。

来年8月に法施行20年を迎えるのに合わせ、自衛隊の海外派遣時の武器使用基準など、PKO参加5原則の見直しが焦点となる。

(略)

現行の武器使用基準では、他国軍隊への攻撃に自衛隊が駆けつけて反撃することや、離れた場所にいる文民保護のための武器使用が認められていない。これらを認めているPKOの国際基準とは異なるため、「十分な活動ができない」などの批判が出ている。  



☆「駆けつけ警護」認めるべきで一致
(TBSニュース。2007年8月10日22:50)

http://tekcat.blog21.fc2.com/blog-entry-375.html

集団的自衛権に関する政府の有識者会合はPKO=国連平和維持活動を行う自衛隊に対して、憲法上できないとしてきた「駆けつけ警護」を認めるべきだ、という意見で一致しました。

PKO活動の際の武器使用は、正当防衛や緊急避難などの場合に限られていますが、10日の会議では国連の集団安全保障の問題としてとらえるべきだとする意見で一致しました。

その上で、正当防衛を超えるとして憲法違反とされるいわゆる「駆けつけ警護」は認めるべきだとする意見が相次ぎました。これは、味方である他国の軍隊が攻撃された場合、駆けつけて応戦するものです。

こうした事例について、イラクに派遣された陸上自衛隊の指揮官だった佐藤正久氏は、当時現場では、事実上の「駆けつけ警護」を行う考えだったことをJNNの取材に対して明かしました。

「自衛隊とオランダ軍が近くの地域で活動していたら、何らかの対応をやらなかったら、自衛隊に対する批判というものは、ものすごく出ると思います」(元イラク先遣隊長
佐藤正久・参院議員)

佐藤氏は、もしオランダ軍が攻撃を受ければ、「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」という状況を作り出すことで、憲法に違反しない形で警護するつもりだったといいます。

「巻き込まれない限りは正当防衛・緊急避難の状況は作れませんから。目の前で苦しんでいる仲間がいる。普通に考えて手をさしのべるべきだという時は(警護に)行ったと思うんですけどね。その代わり、日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろうと」(元イラク先遣隊長 佐藤正久・参院議員)

懇談会は11月までに集団的自衛権の行使を容認する提言をとりまとめると見られます。しかし、公明党が反対している上、参院選の惨敗で安倍総理の求心力が低下しており、報告書は棚上げせざるを得ないという見方が強まっています。




☆イラク自衛隊は「関東軍」だった! 「あえて巻き込まれ」戦争状態を作り出すつもりだったと佐藤氏
(2007年8月14日の日刊ベリタ)

http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200708141811142

戦前、中国東北部に派遣された関東軍が当時の日本政府の意図を無視して勝手に軍を動かして戦争状態を作り出して戦線を拡大、それがアジア太平洋戦争にまでつながったのは歴史的事実だが、今回の参議院選挙で選出されたばかりの元サマワ先遣隊長の佐藤正久参議院議員がTBSの報道のなかで、イラクに派兵されていた時に、自衛隊を現地で戦争状態に突入させるつもりであったと語った。



☆佐藤正久巻き込まれ発言は、自衛隊としての方針だったことを裏付ける書面をNPJで公開!
(情報流通促進計画。2007年8月22日)

http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6548165e47df4ba6a3a443d58c64dedf

ブロガーを中心とする市民の間で、「シビリアンコントロール無視」、「憲法違反」との批判を浴びているヒゲ隊長佐藤正久参議院議員の違憲「巻き込まれ」行動発言は、単に、一ヒゲ隊長の意図ではなく、自衛隊としての確定的な方針であったことを裏付ける書面が確認された。

(略)

図解で、巻き込まれることによって、武器使用を行う方法を説明したもの。これで、自衛隊として、シビリアンコントロールを無視しようとしていたことが判明した。

(略)

軍事問題研究会が、情報公開で入手したもので、イラクへ派遣される陸上辞意対北部方面対の派遣準備訓練で使用されたものだという。

これまでは、方法論の1つとの解釈も成り立ち得たが、今回の佐藤正久発言で、自衛隊として、「巻き込まれ」攻撃を実際に行って、対イラク戦争を「開戦」するつもりであったことが判明したことになる!

この自衛隊の暴走を許していいのか!





☆国民を騙すつもりだった~佐藤正久は議員として不適切、直ちに辞任せよ!
(情報流通促進計画。2007年8月12日)

http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/6068073902aacc36000843a94e8bac4c

すでに元のニュースは削除されていますが(注・まだ削除されてはいない)、この発言は、国民を騙して戦争状態に入ろうという自衛隊のあり方を追認したものであり、こんな人がシビリアンコントロールを現実に担当すべき国会議員であることは許されない。直ちに、辞任を迫る声を自民党だけでなく、メディアにも送りましょう。この一歩を許したことで、日本の市民は太平洋戦争の惨禍を経験することになったのです。

時は、1931(昭和6)年9月18日、つまり、いまから、わずか76年前の夜午後10時すぎ。場所は、奉天(現在の中華人民共和国遼寧省瀋陽)北方約7.5kmの柳条湖の南満州鉄道線路上。にわかに爆発が起き、線路が破壊される事件があった。

駐留していた旧日本軍(関東軍)はこれを張学良ら中国軍(東北軍)による破壊工作と断定し、直ちに中国東北地方の占領行動に移った。柳条湖近くには中国軍の兵営「北大営」があり、関東軍は爆音に驚いて出てきた中国兵を射殺、その後北大営を占拠。翌日までに奉天、長春、営口の各都市も占領した。奉天占領後すぐに、奉天特務機関長土肥原賢二大佐が臨時市長となった。土肥原の下で民間特務機関甘粕機関を運営していた甘粕正彦元大尉は、ハルピン出兵の口実作りのため奉天市内数箇所に爆弾を投げ込む工作を行ったという。

しかし、実際には、爆破は関東軍の虎石台(こせきだい)独立守備隊の一小隊が行ったものであり、つまり関東軍の自作自演であった(以上、ウィキペディア参照)。

この柳条湖事件をひとつのきっかけとして、対中戦争、そして対米戦争、原爆投下に至る悲惨な運命に引きずり込まれてしまった。

しかし、当時の世論は、軍部の暴走を歓迎した。そして、当時の主たるメディアである新聞もその世論にのり、さらに世論を煽ってしまった。


「満州事変の本格的な報道は十月からはじまるのですが、それから約六か月間に、朝日も毎日も臨時費約百万円を使いました。ちなみに、当時の総理大臣の月給は八百円です。いかに新聞が金を使ってやったか-朝日の発表によりますと、飛行機の参加は八機、航空回数百八十九回、自社制作映画の公開場所千五百、公開回数四千二十二回、観衆約千万人、号外発行度数百三十一回、と大宣伝に大宣伝を重ねたんですね。すると、毎日新聞が、負けるもんかと朝日以上の大宣伝をやりました」(半藤一利「昭和史」81頁)

「新聞がわんわん煽るもんですから、日本じゅうが「さあさあ戦争戦争」と、子供まで戦争ごっこで、同時に庶民の間ではやたらに慰問袋ブームで、どんどん作っては戦場に送っていました。(中略)他方、裏側では、昭和四年のウォール街の暴落以降、不景気が国じゅうを覆っていました」(半藤一利「昭和史」83頁)。

自衛隊は、イラクで、この柳条湖事件と同じことを行おうとしたのであり、それは徹底的に断罪されなければならない。久間の原爆発言をはるかに上回る「証言」である。

佐藤氏が、この証言を、「私が議員になった以上は、そういう自衛隊の暴走を止めます」という文脈で話したのなら格別、そうでない以上、議員失格であることは疑いの余地無し!

佐藤氏は、【「巻き込まれない限りは正当防衛・緊急避難の状況は作れませんから。目の前で苦しんでいる仲間がいる。普通に考えて手をさしのべるべきだという時は(警護に)行ったと思うんですけどね。その代わり、日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろうと」】と述べているのだが、そんな感覚の持ち主に、国政は任せられない!憲法違反を実行することをどうどうと述べたのだから!




☆イラク派兵 「駆けつけ警護」発言 市民ら違憲と質問状 佐藤正久・自民参院議員 (2007年8月17日の赤旗)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-08-17/2007081714_01_0.html

http://www.asyura2.com/07/senkyo40/msg/764.html

元陸上自衛隊イラク先遣隊長でさきの参院選で当選した自民党の佐藤正久議員が、テレビの報道番組でイラク派兵時に事実上の「駆けつけ警護を行う考えだった」と発言した問題で十六日、弁護士や市民グループが「自衛隊法に違反するばかりか、憲法九条をないがしろにするものだ」として同議員と安倍自民党総裁らへの公開質問状と要望書を提出しました。

佐藤議員の発言は十日のTBS系報道番組で、集団的自衛権に関する政府の有識者懇談会の議論についてコメントしたもの。

佐藤議員は自衛隊とオランダ軍が近くで活動中に、「オランダ軍が攻撃された場合、何らかの対応をやらなかったら、自衛隊への批判はものすごいと思う」とした上で、「駆けつけ警護」についてこう語りました。

「情報収集の名目で現場に駆けつけ、あえて巻き込まれる」「巻き込まれない限りは正当防衛・緊急避難の状況は作れませんから。(略)日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれる」




▼ もしも麻生内閣が衆院選さなかに「ソマリアでの武力行使」を決断していれば、日本国民のナショナリズムが沸騰して自民党が逆転勝利し、政権交代は阻止できた可能性が高いと思う ▼

☆斉藤つよし・森田実の総選挙予想〈その6: 第Ⅲ部・比例〉 (森田実の言わねばならぬ)

http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/C05319.HTML

http://www.asyura2.com/09/senkyo62/msg/694.html


●「小沢効果」「北朝鮮ミサイル効果」「ソマリア沖海上自衛隊効果」が出る可能性も高い。とくにソマリア沖で武力行使が行われるようになれば、総選挙への影響は大きいと思う。

●総選挙の最中にソマリア沖で武力衝突が起こると、この影響は無視できないと思う。

●「ソマリア沖海上自衛隊の派遣には、総選挙対策の匂いがある」と言っていた人がいたが、そうだとすると、政府側には知恵のある人物がいるということになる。これから何が起こるかわからない。

●情勢は非常に流動的だと思います。総選挙戦に入ってから票が動くと思います。とくに「北朝鮮効果」「ソマリア効果」が気になります。



《備考》

☆派遣艦に死体安置所/初設置 犠牲者を想定 (3月14日の赤旗)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-03-14/2009031401_03_0.html

http://www.asyura2.com/09/senkyo62/msg/695.html

ソマリア沖での「海賊船」対策として、広島県呉基地から十四日派兵する海上自衛隊の護衛艦二隻に「死体安置所」を設置していたことが十三日、本紙の取材で明らかになりました。

「死体安置所」設置が確認されたのは「さざなみ」(四、六五〇トン)「さみだれ」(四、五五〇トン)の両護衛艦。自衛艦に「死体安置所」が設置されるのはこれが初めてです。冷凍用施設で、甲板の一角に設置しているといいます。

関係者によれば「三人が安置される広さ」です。「交戦による海賊の死者を安置するのが目的だが、自衛隊員の犠牲者もありうる。それは隊員に動揺を与えるので絶対に口にしない」と言います。

ある隊員は「インド洋の燃料補給の派遣でも『戦争にいくつもりで行け』といわれたが、今度はそれ以上の覚悟を要求される。幹部は交戦も想定している」と指摘します。



☆自衛隊員死傷なら改憲進展 石原知事 (2004年3月3日の共同通信)

http://www.47news.jp/CN/200403/CN2004030301001464.html

http://www.asyura2.com/0401/war48/msg/956.html

3日付の英紙フィナンシャル・タイムズによると、石原慎太郎東京都知事は、イラクに派遣されている自衛隊員が死傷すれば、国民は政府の下に結集し、憲法改正の動きが進展するとの考えを示した。

最近のインタビューで語ったとしているが、どのメディアかには触れていない。

石原知事は「日本の兵士が死亡するのを見れば国民は怒り、結束し、政府を支持するだろう」と言明。また、平和憲法見直しの動きについて「私はこれを支持する。われわれは米国の言いなりにならなくていいように憲法を変える」と語った。




《おまけ》

kazqw
https://twitter.com/kazqw/status/222023001997189120
今度の総選挙では、おそらく対中問題をぶつけて来る。何を優先するか、真実はどうか見誤ったら完敗する。既に仕込みは始まっているし、動き出している。負けた後の生活は悲惨なものになるだろう。



139 名前:無党派さん
投稿日:2012/05/11(金) 13:50:56.61 ID:jrhNSOIx [14/27]

どうせ格差は拡大するのだから、
下層に落ちた連中の
排外主義的なナショナリズムが
勢いを増すことになる。

コンプレックスとルサンチマンを
溜めこんだ下層民たちの
反権力志向を逸らすために、
「君が代」や「靖国神社」や
「反韓・反中感情」や「在日差別」や
「伝統」が利用される時代がやってきた。

中国の手法に似ている。

小泉元首相がやったのと同じ手法が、
エキセントリック橋下においても
使われている。

新自由主義、グローバリズムは
必ず排外主義とセットになる。

ヨーロッパのどの国を見てもそうなっている。




☆台湾出兵

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E5%87%BA%E5%85%B5

当時の明治政府では、朝鮮出兵を巡る征韓論などで対立があり、樺山資紀や鹿児島県参事大山綱良ら薩摩閥は台湾出兵を建言していた。これらの強硬意見の背景には、廃藩置県によって失業した40万人から50万人におよぶと推定される士族の不満のはけ口を探していたことがある。




☆フォークランド紛争

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E7%B4%9B%E4%BA%89

アルゼンチンは1950年代までは畜産物と穀物輸出から得られる外貨と、その外貨を国民に分配した左翼民族主義者の大統領フアン・ペロンのポプリスモ政策によって先進国並みの生活水準を誇っていたものの、保守派と結託した軍のクーデターでペロンが追放されると、ペロン派(ペロニスタ)や、その流れを汲む都市ゲリラ(モントネーロスやペロニスタ武装軍団など)と軍部による20年以上にも及ぶ政治の混乱が天文学的なインフレと失業を招き、牛肉など食料品の値上げにより国民生活を深刻な状況に陥れていた。

(略)

そして経済状況が一向に改善しないにもかかわらず、こういった政争に明け暮れる政権に対して民衆の不満はいよいよ頂点に達しようとしていた。

軍事政権は、当初よりしばしばフォークランド諸島に対する軍事行動をちらつかせてはいたものの、実際に行動を起こすまでには至らなかった。だが、かかる状況下で軍事政権を引き継いだレオポルド・ガルチェリ(現役工兵中将でもあった)は、民衆の不満をそらすために必然的ともいえる選択肢を選んだ。既にアルゼンチンの活動家が上陸して主権を宣言するなどの事件も起きており、フォークランド諸島問題を煽ることで、国内の反体制的な不満の矛先を逸らせようとしたのである。




☆ウィキペディア「プロパガンダ」の項→

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%91%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80

バンドワゴン:その事柄が世の中の権勢であるように宣伝する。人間は本能的に集団から疎外される事を恐れる性質があり、自らの主張が世の中の権勢であると錯覚させる事で引きつける事が出来る。


戦争遂行のためのプロパガンダ:
国家が戦争を遂行するためには、国民に戦争するしか道がないことを信じ込ませるために国策プロパガンダが頻繁に行われる。イギリスの政治家アーサー・ポンソンビーは、第一次世界大戦でイギリス政府が行った戦争プロパガンダを分析して、以下の10の法則を導きだした。

1. われわれは戦争をしたくはない。
2. しかし敵側が一方的に戦争を望んだ。
3. 敵の指導者は悪魔のような人間だ。
4. われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う。
5. われわれも誤って犠牲を出すことがある。だが、敵はわざと残虐行為におよんでいる。
6. 敵は卑劣な兵器や戦略を用いている。
7. われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大。
8. 芸術家や知識人も正義の戦いを支持している。
9. われわれの大義は神聖なものである。
10. この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である。

フランスの歴史学者であるアンヌ・モレリは、この10の法則が第一次世界大戦に限らず、あらゆる戦争において共通していることを示した。そして、その著作の日本語版の辞のなかで、「私たちは、戦争が終わるたびに自分が騙されていたことに気づき、『もう二度と騙されないぞ』と心に誓うが、再び戦争が始まると、性懲りもなくまた罠にはまってしまう」と指摘している。




☆ヘルマン・ゲーリング

http://ja.wikiquote.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0

「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。[…]しかし最終的には、政策を決めるのは国の指導者であって、民主主義であれファシスト独裁であれ議会であれ共産主義独裁であれ、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。[…]とても単純だ。国民には攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない。この方法はどんな国でも有効だ。」(心理分析官グスタフ・ギルバートに対して)




☆絵本「戦争のつくりかた」

文:りぼんぷろじぇくと
絵:井上ヤスミチ
原案・監修:りぼん山本

制作協力:池田香代子、伊藤美好、今村和宏、井上祐子、ちさと、福間由紀子、室田元美、吉田真紀子、石塚、藤山、hana,
milky、ramu、smile、yodai

http://smile.hippy.jp/ehon/

あなたは 戦争がどういうものか、知っていますか?

おじいさんやおばあさんから、
むかしのことを聞いたことが
あるかもしれません。
学校の先生が、 戦争の話を
してくれたかもしれません。

話に聞いたことはなくても、
テレビで、戦争している国を見たことなら、
あるでしょう。

わたしたちの国
は、60年ちかくまえに、
「戦争しない」
と決めました。
だからあなたは、戦争のために
なにかをしたことがありません。

でも、国のしくみやきまりをすこしずつ変えていけば、
戦争しないと決めた国も、
戦争できる国になります。

そのあいだには、
たとえば、こんなことがおこります。

わたしたちの国を守るだけだった自衛隊が、
武器を持って よその国にでかけるようになります。

世界の平和を守るため、
戦争でこまっている人びとを助けるため、
と言って。

せめられそうだと思ったら、
先にこっちからせめる、とも言うようになります。

戦争のことは、
ほんの何人かの政府の人たちで決めていい、
というきまりを作ります。

ほかの人には、
「戦争することにしたよ」 と言います。

時間がなければ、 あとで。

政府が、戦争するとか、戦争するかもしれない、と決めると、
テレビやラジオや新聞は、政府が発表したとおりのことを言うようになります。

政府につごうのわるいことは言わない、
というきまりも作ります。

みんなで、ふだんから、戦争のときのための練習をします。

なんかへんだな、 と思っても、
「どうして?」 とは聞けません。

聞けるような感じではありません。

学校では、
いい国民は何をしなければならないか、
をおそわります。

どんな国やどんな人が悪者か、
もおそわります。

町のあちこちに、 カメラがつけられます。
いい国民ではない人を見つけるために。

わたしたちも、 おたがいを見張ります。
いい国民ではない人がまわりにいないか と。

だれかのことを、
いい国民ではない人かも、と思ったら、
おまわりさんに知らせます。

おまわりさんは、
いい国民ではないかもしれない人を
つかまえます。

戦争が起こったり起こりそうなときは、
お店の品物や、 あなたの家や土地を、
軍隊が自由に使える、というきまりを作ります。

いろんな人が軍隊の仕事を手伝う、 というきまりも。

たとえば、
飛行機のパイロット、お医者さん、看護師さん、トラックの運転手さん、ガソリンスタンドの人、建設会社の人などです。

戦争には、お金がたくさんかかります。

そこで政府は、税金をふやしたり、
わたしたちのくらしのために使うはずのお金をへらしたり、
わたしたちからも借りたりして、
お金を集めます。

みかたの国が戦争するときには、
お金をあげたりもします。

わたしたちの国の「憲法」は、
「戦争しない」 と決めています。

「憲法」は、
政府がやるべきことと、やってはいけないことを
わたしたちが決めた、国のおおもとのきまりです。

戦争したい人たちには、つごうのわるいきまりです。

そこで、
「わたしたちの国は、戦争に参加できる」と、
「憲法」 を書きかえます。

さあ、 これで、 わたしたちの国は戦争できる国になりました。

政府が 戦争する と決めたら、
あなたは、国のために命を捨てることができます。

政府が、
「これは国際貢献だ」と言えば、
そのために 命を捨てることができます。

戦争で人を殺すこともできます。

おとうさんやおかあさんや、学校の友だちや先生や、近所の人たちが、
戦争のために死んでも、
悲しむことはありません。

政府はほめてくれます。

国や「国際貢献」のために、
いいことをしたのですから。

人のいのちが世の中で一番たいせつだと、
今までおそわってきたのは
間違いになりました。

一番たいせつなのは、
「国」になったのです。




☆フランス寓話が問いかけるもの ファシズム牽制(東京新聞)

http://www.asyura2.com/0401/bd33/msg/752.html

投稿者 のらくろ 日時 2004 年 2 月 14 日


筋書きはこうだ。主人公はごく普通の男性市民。ある日、遊び仲間の友人から飼い犬を安楽死させたと知らされる。理由は、政府が毛が茶色以外の犬や猫はペットにできないという法律を定めたためだ。

その後も日常に小さな変化が起きる。このペット制限を批判した新聞が廃刊され、その系列出版社の本も消えていく。

しかし、「(政府の認めた)『茶色新報』も競馬とスポーツネタはましだから」と、さして不自由のない生活に主人公はまだ、声を上げない。だが、ある日、友人をはじめ、多くの人々が逮捕され始める。過去に茶色以外の動物を飼っていたことを犯罪と見なす法律ができたためだ。「茶色の朝」、主人公にも危険が迫る-。


(略)

現代日本の風俗、事件を分析してきた東京都立大の宮台真司助教授(社会学)も同書について「『なんだか茶色になっていくなあ』という漠たる不安を抱えた日本の現状にうまく照準する部分がある」と論評する。

同助教授は「第二次世界大戦の開戦決定という合理的な判断が必要とされる場面で、日本は引けないまま進んできた」と評す。そのうえで、日本社会を「火にかけられた鍋のお湯の中のカエル」に例える。

「カエルはだんだん熱くなっても飛び出さず、そのまま丸ゆでされてしまうのに似ている。わずかにおかしいと気づいた人がいたとしても声を上げない。カエルは『周りの誰も飛び出さないからまだいい』とそのままゆでられてしまう」

こうなってしまう理由として「(多くの日本人は)周囲に少数派に属する友人がおらず、異質な人間と接触することがほとんどない結果、自分は多数派、あるいは勝ち馬に乗っていられると信じている」と指摘する。

「日本ではメディアも運動家も、分かりやすい言葉で『早く鍋から出ないとまずい』と伝えることができていなかった。この本はそうした人々に問題を分かりやすく伝えている」





☆「あたらしい憲法のはなし」
(日本国憲法公布の直後、その啓蒙のために、中学1年生用の教科書として発行されたもの)

http://www.nginet.or.jp/box/newkenp.htm

http://www.aozora.gr.jp/cards/001128/files/43037_15804.html

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%82%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%84%E6%86%B2%E6%B3%95%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%97

みなさんの中には、今度の戦争に、おとうさんやにいさんを送りだされた人も多いでしょう。ごぶじにおかえりになったでしょうか。それともとうとうおかえりにならなかったでしょうか。また、くうしゅうで、家やうちの人を、なくされた人も多いでしょう。いまやっと戦争はおわりました。二度とこんなおそろしい、かなしい思いをしたくないと思いませんか。こんな戦争をして、日本の国はどんな利益があったでしょうか。何もありません。ただ、おそろしい、かなしいことが、たくさんおこっただけではありませんか。戦争は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすことです。だから、こんどの戦争をしかけた国には、大きな責任があるといわなければなりません。このまえの世界戦争のあとでも、もう戦争は二度とやるまいと、多くの国々ではいろいろ考えましたが、またこんな大戦争をおこしてしまったのは、まことに残念なことではありませんか。

そこでこんどの憲法では、日本の国が、けっして二度と戦争をしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戦力の放棄といいます。「放棄」とは、「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。

もう一つは、よその国と争いごとがおこったとき、けっして戦争によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとそうとしないということをきめたのです。おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの国をほろぼすようなはめになるからです。また、戦争とまでゆかずとも、国の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。これを戦争の放棄というのです。そうしてよその国となかよくして、世界中の国が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の国は、さかえてゆけるのです。

みなさん、あのおそろしい戦争が、二度と起こらないように、また戦争を二度とおこさないようにいたしましょう。




☆あべ晋三の美しいクッキング 生きたままゆでるボイルド国民
(2007年5月19日のボーガスニュース)

http://bogusne.ws/article/42260989.html

http://www.asyura2.com/07/senkyo34/msg/928.html

きょうのレシピはコレ。

「生きたままゆでるボイルド国民」

です。権力者好みのうま味がたっぷり。この季節にぴったりの一品ですよ。

用意する材料:

国民・1億2千万人

知り合いの顔をうかがいながら与党に投票することしかできない、民度の低いものを選ぶようにしてください

(略)

さあ、どんどん鍋が熱くなってきました。国民も顔を真っ赤にして見えない隣人や外国人への憎悪をたぎらせていますよ。「給食費を払わない非国民は誰だ!」って声が、聞こえてきたらいいあんばいです。

鍋に教育関連法案・国民投票法案を加えます。ほうら、誰にも邪魔されずにできたでしょう。ここまででもなかなかうま味がありますが、参院選までもう一晩ほど煮込んでみるのもいいですよ。そしてお好みに合わせて新憲法・自衛軍などを加えると、軍需利権のダシが効いたおいし~いボイルド国民のできあがりです。足首にゲートルのデコレーションをすると食卓がにぎわいますね。



〔コメント欄より抜粋〕

● だしをとった後の国民は、そのままオーブンでこんがりと焼いて「戦争の業火焼き・大東亜戦争風」または「グリル・ド・国民・ア・ラ・ブッシュ」としても食卓に供することができます。国民という素材は、「ホニャララ団」や「人類の誠のお父様」同様、捨てるところが無く美味しく頂けますね。




やきとりのいない八月

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