雑誌『科学』2013年1月号で、ロシア小児放射能防護センターの研究成果報告(2012年10月)について報告している文章を、宗教学者の島薗進氏が連続ツイートで紹介。
「避難者の子どもは発病率が低下傾向しているが、汚染地域に居住している子どもたちは2000年代を通して低下の兆しが見えない」とある。
http://togetter.com/li/429957
子どもの健康被害の調査結果について。被曝登録者の小児発病率はロシア全体のそれに比べて1992年以来つねに高い。がん、先天異常、染色体異常、全般的小児発病率の比較がなされている。
避難者の子どもは発病率が低下傾向。
汚染地域に居住している子どもたちは2000年代を通して低下の兆しが見えない。事故処理作業者の子ともはがん、先天異常・染色体異常いずれの発生率もかなり高い。
さらに免疫学的変化も調べられている。感染細胞やがん細胞を殺すナチュラルキラー細胞(CD16陽性細胞)の減少や増加、活性化したリンパ球(CD38陽性細胞)の低下、アポトーシス(プログラムされた細胞死)を媒介するCD95陽性細胞の増加傾向が見られる。放射線による免疫障害と関連するのかもしれない。