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2014年6月2日月曜日

ある福島県民が「甲状腺機能低下症(橋本病)」と診断されたが福島民報は楽観論一色

☆放射線 放射性物質 Q&A 甲状腺機能低下症の治療法は
(福島民報)

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2014/06/post_10098.html

https://web.archive.org/web/20140601233707/http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2014/06/post_10098.html

甲状腺機能低下症と診断されましたが、治療はどのようにすればよいのでしょうか。また、放射線被ばくと関係があるのでしょうか。


【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

(略)

一方で、広島や長崎の原爆被爆者やチェルノブイリ原発事故の被災者ではこれまでのところ、被ばく線量と甲状腺機能低下症の関連は示されていません。福島県下の住民は、現在までの被ばく線量から考えても、甲状腺機能低下症が放射線被ばくによって起こるとは考えられません。

               ↓

651 名前:地震雷火事名無し(SB-iPhone)
投稿日:2014/06/02(月) 06:25:49.30 ID:Db16A3PSi

https://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/genpatsu/sugenoya/

 その結果、他にも原因はありますが、子どもたちの甲状腺がんが増えてしまいました。これは、IAEA(国際原子力機関)が唯一認めているチェルノブイリ原発事故の内部被ばくによる健康被害です。
IAEAは原発推進の組織ですから、なかなか被ばくの被害を認めません。科学的、統計学的な根拠がないというのです。
しかし、子どもの甲状腺がんに関しては、事故後10年目に認めました。
あまりに数が増えて、認めざるをえなかったのです。



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Health Effects of Chernobyl
25 years after the reactor catastrophe
チェルノブイリの健康被害
原子炉大惨事から25年の記録


第5章 甲状腺がんとその他の甲状腺疾患

http://isinokai.churaumi.me/2012/03/07/chapter5/

5.1チェルノブイリ地域

(略)

旧ソ連外では、1990年秋にベルリンで、チェルノブイリ事故以降の甲状腺疾患の実情が初めて詳細に発表された。

ミンスクの医師マリア・アンクドヴィッチは放射線被ばくが甲状腺がんを引き起こすのみならず、それより多い頻度で甲状腺腫大や種々の自己免疫性甲状腺炎や甲状腺機能低下症をもたらすと報告した。

甲状腺に被ばくした子どもではホルモンの分泌状態が変化するために、小児・思春期の子どもたちの機能障害や発達障害のリスクが増大している。

神経内分泌制御が障害されると、下垂体や副腎皮質、膵臓、乳房、卵巣などの臓器でがんが増加する可能性もある。



5.2 ドイツ

ヘッセン州中部のディレンブルクにある医療、栄養、獣医学の国家検査機関の調査によれば、ヘッセン連邦政府の定期の早期診断検査(訳注:マススクリ-ニング)結果から、1986年のチェルノブイリの事故の後に、新生児の甲状腺機能低下症の発症率が増加していることがわかった。

同年、ベルリンでも甲状腺疾患が増加しているとの報告があり、14名の小児が出生時に甲状腺機能低下を伴っていた。前年までの年平均は、わずか3人から4人、多くても7人であった。


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《ヤブロコフ報告書
(注:PDF)
http://www.tucradio.org/Yablokov_Chernobylbook.pdf
より》

83ページ
「Impairment of Thyroid Gland Function=甲状腺機能の障害」



799 :地震雷火事名無し(東京都)
:2011/08/05(金) 03:12:47.10 ID:AvtyiNqK0

(前略)

甲状腺に関連する部分(5.3.2節。がんは除く)の冒頭を訳しておこう。

Adequate and timely thyroid function is necessary for physical and intellectual development of the fetus. Damage to the thyroid gland of the unborn or the neonate may result in diminished mental capacity for life. Radiation from I-131 and other radionuclides damages the glandular epithelium, which is demonstrated by nodular formations. Autoimmune thyroiditis is one of the first functional consequences of irradiation (Mozzhukhyna, 2004). Among the subsequent thyroid illnesses are hypo- and hyperthyroidism, myxedema, and nonmalignant and malignant tumors. Thyroid gland impairment leads to decreased production of the glands' three hormones - thyroxin, triiodothyronine, and calcitonin - which control, for example, growth and development, thermoregulation, and calcium exchange.

 適切かつ適時な甲状腺の機能は、胎児の身体的及び知的発達にとって必要である。胎児又は新生児の甲状腺の損傷は、生涯にわたる知的能力の低下に陥るかもしれない。ヨウ素131及びその他の核種は、腺上皮を損傷し、それは結節の形成として明確になる。

自己免疫性甲状腺炎は、放射線被ばくによる最初の機能的影響の一つである。それに続く甲状腺の病気は、甲状腺機能低下症(hypo-thyroidism)、甲状腺機能亢進症(hyperthyroidism)、粘液水腫(myxedema)、非悪性腫瘍及び悪性腫瘍である。

甲状腺機能の障害は、腺が作る三つのホルモン(チロキシン、トリヨードチロニン及びカルシトニン。これらのホルモンは、例えば成長発育、体温調節、カルシウム交換を制御している)の産生低下につながる。



In all of the contaminated territories, there is a marked increase in nonmalignant thyroid diseases (Gofman, 1994; Dedov and Dedov, 1996). Associated illnesses include: delayed healing of wounds and ulcers, delay in growth of hair, dryness, fragility, hair loss, increased susceptibility to respiratory infections, night blindness, frequent dizziness, ringing in the ears, headaches, fatigue and lack of energy, lack of appetite (anorexia), delayed growth in children, male impotence, increased bleeding (including menstrual menorrhagia), lack of gastric hydrochloric acid (achlorhydria), and mild anemia.


 汚染地域の全域で、非悪性腫瘍性の甲状腺疾患に著しい増加がみられた。その関連症状は、以下のものを含む:傷・潰瘍の治癒遅れ、髪の成長遅れ、乾燥(dryness)、虚弱、脱毛、呼吸器系感染感受性の増加、夜盲、頻繁な目まい、耳鳴り、頭痛、疲労・活力不足、食欲不振、子供の成長遅れ、男性不能、出血の増加(月経過多を含む)、胃酸欠乏、軽い貧血。

Among hypothyroid symptoms that are not necessarily recorded as illnesses, but are seen with increased frequency in the contaminated territories, are: facial and eyelid swelling; increased sensitivity to cold; decreased perspiration; drowsiness; tongue swelling, slowed speech, and rough and hoarse voice; muscular pains and weakness and impaired muscle coordination; joint stiffness; dry, rough, pale, and cold skin; poor memory and slowed thinking; difficult respiration (dyspnoea); and deafness (Gofman, 1990; and others).


甲状腺機能低下の症状のうち(必ずしも病気と記録されているとは限らないが)汚染地域において頻度の増加があったものは、顔の腫れ・眼瞼の膨張(facial and eyelid swelling)、風邪感受性の増加、発汗減少、眠気、舌の膨張、言語能力低下(slowed speech)、嗄声(させい。rough and hoarse voice)、筋肉痛、筋力低下及び筋肉協調の異常(muscular pains and weakness and impaired muscle coordination)、関節の硬直・痛み(joint stiffness)、乾燥肌・荒れ肌・青白肌・冷え肌(dry, rough, pale, and cold skin)、記憶力及び思考能力低下(poor memory and slowed thinking)、呼吸困難(difficult respiration (dyspnoea))、難聴(deafness)。

Pathological changes in the thyroid gland are closely linked to those in the parathyroid glands. Parathyroid function was destroyed in 16% of the individuals that underwent thyroid gland surgery (Demedchik et al., 1996). Many symptoms attributed to parathyroid impairment were observed in the Chernobyl territories. Among them: hypogonadism inmen and women, impaired normal somatic and sexual development, hypophyseal tumors, osteoporosis, vertebral compression fractures, stomach and duodenal ulcers, urolithiasis, and calcium cholecystitis (Dedov and Dedov, 1996; Ushakov et al., 1997). (同報告書83頁)


 甲状腺の病理学的変化は、副甲状腺[訳注:甲状腺に隣接した内分泌組織]の病理的変化と密接に関係している。副甲状腺の機能は、甲状腺の外科手術を行った者の16%において破壊されていた。副甲状腺の障害に起因する多くの症状が、チェルノブイリの汚染地域で観察された。

そのような症状は、次のものである:両性の性腺機能低下症(hypogonadism in men and women)、正常な身体的・性的発育の障害(impaired normal somatic and sexual development)、下垂体腫瘍(hypophyseal tumors)、骨粗しょう症(osteoporosis)、脊椎圧迫骨折(vertebral compression fractures)、胃・十二指腸潰瘍(stomach and duodenal ulcers)、尿路結石症(urolithiasis)、カルシウム石胆嚢炎(calcium cholecystitis)。



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