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2013年5月6日月曜日

ネットで「骨や筋肉や関節の不調や痛み」を訴えている人が目立つが、これはチェルノブイリでも多発


第2章第5節 (7)  骨と筋肉の疾病

http://chernobyl25.blogspot.jp/2012/01/7.html

5.7.1 ベラルーシ

2.   1995年には、避難者および汚染地域の住民にみられる筋骨格系疾病の罹病率が、一般集団の罹病率の1.4倍であった(Matsko, 1999)。

3.   筋骨格系の疾病が30歳以下のリクビダートルに蔓延した(Antypova et al., 1997a)。



5.7.2 ウクライナ

6.   避難した成人における筋骨格系疾病の罹病率は、ウクライナの一般集団の罹病率よりも高い(Prysyazhnyuk et al., 2002)。

7.   1平方キロメートルあたり 5~15キュリーの汚染度である地域での1996年の筋骨格系疾病の罹病率は、国全体の罹病率より高かった(Grodzinsky, 1999)。

8.   汚染地域における筋骨格系疾病の罹病率は、1988年から1999年のあいだに2倍以上になった(Prysyazhnyuk et al., 2002)。

9.   リクビダートルにおける筋系および結合組織系の疾病は、2001年には 1991年の 2.3倍になった(Borysevic and Poplyko, 2002)。



5.7.3. ロシア

4.   リクビダートルの62%近くが背中の痛みや、手脚の骨や関節の痛みを訴えた(Dedov and Dedov, 1996)。

5.   診察を受けたリクビダートルのうち、30%から88%に骨粗鬆症がみられた(Nykytyna, 2002、Shkrobot et al., 2003、Kirkae, 2002、Druzhynyna, 2004)。

6.   リクビダートルは同性、同年齢層の一般集団より骨粗鬆症にかかりやすい(Nykytyna, 2005)。

7.   リクビダートルの骨粗鬆症は、歯間歯槽の骨組織をも冒す(Matchenko et al., 2001)。

8.   診察を受けたリクビダートル600人において、もっとも罹病率の高かった骨と筋肉の疾病は、椎骨のさまざまな部位にみられる骨軟骨症と、びまん性骨粗鬆症であった。うち 3.5%の症例では骨粗鬆症に、病的骨折や神経根症、骨痛および関節痛を伴っていた(Kholodova et al., 1998)。

9.   リクビダートルの多くは、骨密度が、該当年齢の基準値よりも16%から37%低かった(Kholodova et al., 1998)。診察を受けた 274人のリクビダートルのうち、62%ほどに骨塩量の減少がみられ、8%に骨粗鬆症があった(Khartchenko et al., 1995)。1986年に事故処理作業に携わったリクビダートルのうち、骨塩損失がみられた者は 42%に達した(ピーク年齢およびピーク重量との比較)。一方で、1987年から1988年に作業したリクビダートルでは損失はこれより少なかった(Khartchenko et al., 1998)。

10.   調査対象となったリクビダートルのすべてに歯周病の疾病マーカーが発見された。88.2%に顎のびまん性骨粗鬆症、33.3%に下顎骨の緻密骨皮質の菲薄化、さらに、37.3%には椎体の骨粗鬆症がみられた(Druzhynyna, 2004)。

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