☆原発沖の魚、いぜん高濃度 シロメバルやスズキ (共同通信)
http://www.47news.jp/CN/201205/CN2012052901002361.html
東京電力は29日、3~5月に福島第1原発から20キロ圏内の海域で採取した魚介類から、最大で1キログラム当たり1880ベクレルと高濃度の放射性セシウムを検出したと発表した。
《おまけ》
☆福島原発事故、高濃度汚染された海域は封鎖を
(昨年6月24日のスイス国際放送)
http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=30537454
swissinfo.ch:放射性物質による海洋の汚染という観点から、福島原発事故をどう捉えていますか。
グルーバー:
(略)
また、特にセシウム137は海の微生物や貝などに摂取され、それを食べる小型の魚に、さらにそれを食べる大型の魚にと食物連鎖で徐々に蓄積されていく。
セシウム137は半減期が30年。従って海から完全に消えるには100年近くかかる。ストロンチウム90もまだ発表されていないが、恐らく出てくるだろう。つまり今回の福島原発事故が海洋生物にとって大きなダメージとなることは確かだ。
ただ、海洋生物に対する低いレベルの被曝の影響、例えば遺伝子的な奇形などについては、研究がほとんどないため何とも言えない。
swissinfo.ch:では、こうした食物連鎖の結果、いつごろから汚染された魚が日本の食卓に上るのでしょうか。
グルーバー:私はその専門家ではないが、大切なことはどの放射性物質がどれほどの範囲に拡散されたかを正確に検証し、その「汚染地図」を作成することだ。その上で、セシウム137がどれほどのスピードで食用の大型の魚の中にたまっていくかを調査し、その結果に従い福島近海の漁場を閉鎖するなどの処置を政府は取っていくべきだろう。
(略)
グルーバー:現在の状況を見る限り、汚染は福島第一原発を中心とした地域的なものになる。しかし第一原発から南北方向に100キロメートルから200キロメートルもの沿岸海域が汚染されている。従って日本の、その地域の漁業が残念ながら大きな打撃を受ける。
ほかの国は心配しなくてもよい。高濃度の深刻な汚染だが、巨大な太平洋の中で放射性物質は拡散されてしまうからだ。