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2014年10月20日月曜日

福島民報「チェルノブイリ周辺で肺結核が増加したのは“放射線恐怖症”が原因」

☆放射線 放射性物質 Q&A 放射線被ばくすると結核になるのか
(福島民報)

チェルノブイリ原発事故後、肺結核が増加したという話を聞きましたが本当でしょうか。放射線被ばくをすると結核にかかりやすくなるのですか?


【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2014/10/post_10870.html

https://web.archive.org/web/20141020000327/http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2014/10/post_10870.html

当時の旧ソ連では放射線と健康影響についての正しい情報が十分ではなく、「放射線恐怖症」が住民の間でまん延しました。このため、チェルノブイリ周辺地域では放射線を少しでも浴びたくないという理由から、胸部エックス線写真を用いる結核検診の受診率が急激に低下しました。

これによって本来検診で見つかるはずの早期の結核患者が見落とされ、さらにそのような患者から感染が広がることで結核が増加しました。


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Health Effects of Chernobyl
25 years after the reactor catastrophe
チェルノブイリの恐ろしい健康被害
原子炉大惨事から25年の記録


http://isinokai.churaumi.me/2012/03/07/chapter6/

同じ論文で、結核と診断された症例では乾酪壊死(訳注:肺結核病変の中心部が壊死になった場合,一般炎症と異なり,黄色調でチ-ズ状の壊死物質を形成する。これを乾酪壊死という)が増加しており、注意が喚起されている。1985年には17.5%だった乾酪壊死が1995年では50%に増えていた。

著者のゴドレヴスキ-は、これらの現象は免疫システムの崩壊によるものだとしている。


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《元ゴメリ医大学長のバンダジェフスキー博士の研究》

http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/907.html
セシウムは免疫の低下をもたらし、結核、ウィルス性肝炎、急性呼吸器病などの感染病の増加につながっている。
免疫系の障害が、体内放射能に起因することは、中性白血球の食作用能力の減退で証明されている。



http://www.asyura2.com/13/genpatu30/msg/291.html
100Bq/㎏超の汚染地帯の子ども達に、かんきつ類などに対するアレルギー反応が大きいことが分かりました。結核も多く見られますが、治療は困難です。


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《「家畜の結核」の増加》


チェルノブイリ新聞切り抜き帖(1989年)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/etc/JapNews/News1989.html


89/08/10 北海道新聞:モスクワ=記者

9日のソビエツカヤ・ロシアによると、ロシア連邦共和国ブリャンスク州のクラスナゴールスキー地区では、きわめて汚染の高い12の村に約3千人が生活。ザボーリャ村のコルホーズ議長によると、「私の家のガンマ線量は室内許容値の10倍以上」。同村の野菜畑の大部分でセシウム汚染は100Ci/平方km以上。86年に同地区で甲状腺ガンはなかったが、この2年間に15人。慢性的気管支炎は、3年前の千人当り94人から、今年前半は175人。

結核症状の認められた家畜は、87年46頭、88年139頭、今年前半は337頭に急増。

これらはすべて白血病によるもの。


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《ゴメリ州の結核》


☆首都圏で手足口病・マイコプラズマ肺炎が激増している背景-放射能で微生物生態系が「沸騰」し、B・C型肝炎も劇症化へ
http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/717.html
投稿者 ポリーテイアー 日時 2011 年 10 月 24 日


国立感染症HPの情報によると、手足口病・マイコプラズマ肺炎等の感染症が過去10年で激増している。この理由をヤブロコフ「チェルノブイリ」
(注:PDF)
http://www.tucradio.org/Yablokov_Chernobylbook.pdf
から考えてみよう。

以下のヤブロコフの「チェルノブイリ」の記述によれば、放射能が降り注ぐことで微生物が住む土壌生態系が沸騰・活性化し、凶悪なウイルス次々と生まれる一方で良性のバクテリアが死滅することが分かる-福島を中心として放射能土壌生態系(=腐海)が出現した。

(略)

5.11.1 Belarus

(9) より汚染されたエリアでは結核がより一層悪性であった。

(10) 1991-1995年の間、ゴメリ州のひどく汚染されたエリアでは結核発症率の深刻な増加があり、そこでは結核の再活性および薬剤耐性があった。

(略)

5.11.4 結論
(3) ベラルーシのより一層汚染されたエリアでは、結核がより一層悪性のものとなった。



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《比較的低線量汚染のウクライナLugini地区での結核》


☆日本で起こり得ること ウクライナ ルギニ地区 1986年 
50村中 22村1-5Ci/km2, 26村1Ci/km2以下
http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/631.html
投稿者 爺さん 日時 2011 年 7 月 22 日


比較的低線量汚染されたウクライナ、Lugini地区についての健康被害報告です。ヤブロコフ編著「チェルノブイリ----」p.217-219に「第Ⅱ章の結び」として書かれています。

(略)

破局後10年 1ウクライナ地区における公衆健康の悪化

Lugini(ウクライナ)地区。1986年人口29,276人、1996年22,552人(子供4,227人)。1986年 50村中 22村汚染レベル1-5Ci/km2 26村1Ci/km2以下。

(略)

活性化結核の初めての診断(初期結核と診断された割合)
   1985-1986: 17.2-28.7 100,000人あたり
   1995-1996: 41.7-50.0 100,000人あたり


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《キュリー夫人は結核であった可能性がある》


☆マリ・キュリー

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%BC#.E6.AD.BB.E5.8E.BB

1932年、転倒したマリは右手首を骨折したが、その負傷がなかなか癒えなかった。頭痛や耳鳴りなどが続き、健康不良が続いた。

1933年には胆石が見つかったが手術を嫌がった。

春にマリはポーランドを訪問したが、これが最後の里帰りとなった。

1934年5月、気分が優れず研究所を早く後にした。そのまま寝込むようになったマリは検査を受け、結核の疑いがあるという診断が下った。

療養に入ることを決め、エーヴはマリをフランス東部のオート=サヴォワ県パッシーにあるサンセレルモというサナトリウムへ連れて行った。しかしここで受けた診察では肺に異常は見つからず、ジュネーヴから呼ばれた医師が行った血液検査の結果は、再生不良性貧血だった。

7月4日水曜日、マリはフランスで亡くなった。



やきとりのいない八月

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