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2013年12月15日日曜日

IPPNWドイツ支部「核戦争になれば放射線汚染により2億人が生命の危険」

※ 核戦争防止国際医師会議(かくせんそうぼうしこくさいいしかいぎ、International Physicians for the Prevention of Nuclear War: IPPNW)とは、核戦争を医療関係者の立場から防止する活動を行うための国際組織で、1980年に設立された。本部はマサチューセッツ州サマービル(Somerville)。



IPPNW-Pressemitteilung vom 10.12.2013
Nukleare Hungersnot: Zwei Milliarden Menschen sind gefährdet
http://www.ippnw.de/presse/presse-2013/artikel/e6421e6ffb/nukleare-hungersnot-zwei-milliarden.html


以下は、在独邦人emi kiyomizuさん
https://twitter.com/kiyomizu5
による暫定訳

        ↓

核戦争の放射線汚染により世界的な飢餓が起こり、世界の20億の人間の生命が危険にさらされることになる。

IPPNWの研究で、核戦争の放射線汚染により世界で飢餓が起こることが、米国のボストンで発表された。

研究では、 50のシナリオの例が挙げられ、広島の核爆弾より強力な核戦争がインドとパキスタンの間の地域で起これば人道も、経済も、農業生産も破壊されると分析された。

米国の医師Ira Helfand 博士と専門家グループ(農業と食品研究の専門家)は、昨年いくつかの研究を行い科学的データを出し
「南アジア地域で核戦争が起きれば、気温が低下し、穀物、トウモロコシ、米などの栽培が破壊され、世界中で食糧不足になり、農業製品の価格上昇につながる」
との結論をだした。


最も重要な研究結果は

①米国では、トウモロコシの生産量が核戦争直後に10%減少し、核戦争後 5年以内に約20%減少する。大豆の生産量も同じように減少する。

②核戦争後4年で、中国ではコメの生産は平均21%減少する。
核戦争後6年で、コメの生産は平均10%減少する。

③中国は、冬の小麦の生産量は核戦争後1年以内に50%減少する。
核戦争後10年間は小麦の生産量は31%減少する。中国だけで一億の国民が飢餓の危険にさらされることになる

④ 世界で農業製品の生産量が減少し、農業食品の価格が上昇し、世界で数億の人たちの貧困と飢餓が生じることになる


軍縮の為の議論が世界で起き始めている。今年の10月に、国連の総会でどのような状況においても、核兵器を使用することは間違いであると世界の125か国が署名した。ドイツ政府は核兵器を所持していないという理由で署名を拒否している。

2014年2月に、メキシコで100か国以上が集まり、核戦争による人道的な影響を議論するための会議が開催される。

IPPNWの核兵器専門家Xanthe Hallさんは
「ドイツ政府はメキシコの国際会議に参加し、核兵器を禁止する国際条約のために全力を尽くす行動をし、ドイツ政府は核戦争に対して、無条件に批判しなければならない」
とドイツ連邦政府に訴えた。

2007年に、IPPNWキャンペーンICAN (核兵器廃絶国際キャンペーン)の呼びかけで現在80カ国で、核兵器を禁止する条約を強化するために300の市民組織が参加している。

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