http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150815/k10010190981000.html
https://web.archive.org/web/20150815114453/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150815/k10010190981000.html
九州電力の評価では、火山灰によって川内原発の外部電源が喪失し、原子炉が停止した場合でも、非常用のディーゼル発電機などは火山灰の影響を受けない対策を施しており、原子炉の冷却への影響はないとしています。
具体的には、機器や設備が火山灰を吸い込んで故障しないよう、建物の内部に火山灰が入り込むのを防ぐフィルターを設置したとしています。
《しかし…》
国際環境NGO グリーンピース委託レポート
(注:PDF 3ページ)
http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/JP_Volcano_Ash_report_by_John_Large.pdf
ディーゼル発電装置を維持する上で一つ注意しておかなければならないのは、機械の滑滑動部分や軸回転部分の焼付きを防ぐために、エンジン吸気フィルターや発電機室のフィルターを取り替える必要がある点である。
たとえばアメリカのコロンビア原発では、火山灰降降下物の対策として、エンジンフィルターの交換を実質稼働時間 2.3 時間ごとに行い、発電機室のフィルター交換も実質稼働時間 3.6 時間ごとに行うとしている。
それに比べて、川内原発の詳しい対策の中には、非常用ディーゼルエンクロージャー換気システムのフィルター交換はまったく含まれていない。
その一方で、発電機のエンジン吸気フィルターについては、九州電力によれば(コロンビア原発の 2.3 時間に対し)実質稼働時間 26.5 時間ごとの交換が必要であり、フィルター交換作業には 8人の作業員による約 2 時間の作業で可能とされている。
こうした点を踏まえ、本レポートは、九州電力の分析で展開されている内容の実質的な適用可能性や原始データについて多くの疑義を表明するもので