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2014年11月16日日曜日

【疑惑の報道】福島民友「福島の子供たちの甲状腺ガンが原発由来とは考えにくい」

[tags]鈴木真一。日本甲状腺学会。鈴木眞一。福島県立医科大学。福島県立医大。甲状腺癌。



「こんな衝撃の画像回って来たよ」
https://twitter.com/yoriyori3/status/533569558896852992



☆本県18歳以下甲状腺がん、チェルノブイリと別型
(福島民友)

http://www.minyu-net.com/news/news/1115/news1.html

https://web.archive.org/web/20141115204254/http://www.minyu-net.com/news/news/1115/news1.html

同大によると、「BRAF」タイプの遺伝子変異は、チェルノブイリ原発事故の被ばくにより甲状腺がんになったとみられる子どもからはほとんど見つかっていない。一方、チェルノブイリ原発事故後に多くみられた「RET/PTC3」のタイプは24人中、1人も見つからなかったという。

同大は大人と同タイプの遺伝子変異が高確率で見つかったことや、「RET/PTC3」の変異が見つからなかったことから、同調査による網羅的な検査で通常は大人になってから発見されるがんが、早い段階で見つかっていると分析した。

                ↓

http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/229.html#c1

01. 2014年11月15日 22:20:29 : ddD5dMA6qg
新聞記事と言う形ではなく、きちんとした科学的な情報を公開してほしい。

① >同大によると、「BRAF」タイプの遺伝子変異は、チェルノブイリ原発事故の被ばくにより甲状腺がんになったとみられる子どもからはほとんど見つかっていない。


別な投稿でコメントしたが、事実誤認だ。

I-131の被曝量との関係は、一応否定されているが、チェルノブイリの子どもたちの甲状腺乳頭がんに於いても、BRAFの変異は、15%に認められた。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23436219

http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/220.html#c6




② >67%が通常大人で甲状腺がんを発症した際によくみられる「BRAF」と呼ばれる遺伝子変異が見られた


BRAFの変異が認められたことは、良い兆候であるのか、甚だ疑問だ。

遺伝子組み換えマウスを使った実験では、BRAF変異を契機とした甲状腺乳頭がんと未分化がんへの移行が示された。

T1799A BRAFの変異は、甲状腺乳頭がんと甲状腺乳頭がんに由来する未分化がんに特異的に生じる。

http://erc.endocrinology-journals.org/content/12/2/245.short



③ それから、このドイツの研究は、何故、無視をするのか?

>Gain of chromosome band 7q11 in papillary thyroid carcinomas of young patients is associated with exposure to low-dose irradiation

http://www.pnas.org/content/108/23/9595.abstract




02. 2014年11月15日 22:36:47 : ddD5dMA6qg

>>1 補足

②に挙げた論文では、RET/PTCの変異は、62人中、35%に認められた。

③の論文では、7q11の増加は、52人中、39%に認められた。

②と③の対象者は、チェルノブイリ原発事故による若年性甲状腺乳頭がんの患者。





03. 2014年11月16日 03:17:10 : Rag1UL38MT

ウクライナでは、被曝した子供と被曝していない子供(チェルノブイリの後に生まれた子供)の癌では、RET/PTC遺伝子の異常に差がないとされているようです(前者44%、後者50%)。以下のツイートにあります。

https://twitter.com/cyborg0012/status/533633357469323266

https://twitter.com/cyborg0012/status/533633791038730240

被曝なし群の方がret異常は高いです。それにしても50%とは高いですね。どうも、チェルノブイリではRETの異常は、被曝の有無を問わず、元から多いようです。

逆にBRAFの異常は福島ではとても多いように思います。もともと日本の成人ではBRAF点変異は多い可能性があります。さらに、福島医科大の癌遺伝子の検査は平均18才の23例を対象としているので、BRAFが多く見られてもそんな不思議ではない感じがします。

今回の遺伝子検査では、確たることは何もいえないでしょう。




http://www.asyura2.com/14/genpatu41/msg/220.html#c1

01. taked4700
2014年11月15日 11:44:06 : 9XFNe/BiX575U : hbnI07Dz6E

どうも、意図がよく分かりません。甲状腺がんの多発は明確です。スクリーニングのせいで本来見つけていなかった甲状腺がんを発掘しているだけというなら、喉のリンパ腺廓清や肺への転移を説明できません。
単に、場当たり的に被曝影響はないと言っているだけのようにしか思えません。
(以下省略)




02. 2014年11月15日 13:01:08 : ddD5dMA6qg

>研究グループによりますと、このタイプの遺伝子の変異は、チェルノブイリ原発事故の被ばくで甲状腺がんになったとみられる子どもからはほとんど見つかって おらず、逆にチェルノブイリ事故のあと多くみられた「RET/PTC3」と呼ばれる遺伝子の変異は、今回の23人からは1人も見つからなかったということ です。


これだけでは、詳細が分からない。

「このタイプの遺伝子の変異」とは、BRAFの変異のことか?

福島県の子どもたちの病像とこの検査結果が、すんなり腑に落ちない。

23人全員の組織片では、RET/PTC3の変異がなくて、すべてBRAFの変異だったとすると、それはそれで、????と思わせる事実だ。

放射線被曝による甲状腺がんのRET/PTCの変異と被曝が原因ではない甲状腺がんのRET/PTCの変異の発生率には、有意の差が認められる。

しかしながら、放射線被曝による甲状腺がんのRET/PTCの変異は、すべてのケースで認められる訳ではない。

そうではない甲状腺がんの場合も、一定の割合で、RET/PTCの変異は認められる。

これは、以下の表を見れば、一目瞭然だ。

>Table 3. Prevalence of RET/PTC rearrangements in sporadic and irradiated PTC.

http://www.frontiersin.org/files/Articles/23445/fendo-03-00054-HTML/image_m/fendo-03-00054-t003.jpg


すべての甲状腺がん患者でBRAFの変異があるわけではない。

年齢の中央値が45歳、2099人の甲状腺がん患者の48.5%にはBRAFの変異が認められた。半分以上にはなかったと言うことだ。

BRAFの変異がある甲状腺がん患者の何人かには、同時にRET/PTCの変異も認められた。

BRAFの変異とRET/PTCの変異の同時存在は、再発率の高さに関係している。

http://jco.ascopubs.org/content/early/2014/10/14/JCO.2014.56.8253.abstract

チェルノブイリ原発由来の甲状腺がんでは、RET/PTCの変異の存在は、短い潜伏期間と転移の進行と関係づけられていた。(もちろんBRAFの変異とリンパ節転移を関係づける研究もある。)


この方は、以下のような発言をしている。

>鈴木真一教授は、評価部会の中で『過剰診療ではないか』との当然すぎる批判に対し、手術した子供たちは『ほとんどがリンパ節に転移しているので(全摘出は)過剰治療ではない』と反論

http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/716.html

BRAFの変異は、分化がんと未分化がんの両方のケースに認められるが、RET/PTCの変異は、低分化がんと未分化がんの場合には、ほとんど認められない。

http://www.medscape.com/viewarticle/530479

23例すべてに、RET/PTCの変異が認められず、BRAFの変異のみ見つかったと言う事実を素直に喜ぶことができない。




03. 2014年11月15日 13:15:30 : 9gXWWhVPwM
隠し切れなくなってやけくそで説明内容を変えたのだろう。
キーワードは「考えにくい」
普通の感覚なら考えやすい。それ以外に考えられないとなるはず。
このままでは膨大な数の住民が原子力村に”殺される”



04. 2014年11月15日 13:53:37 : juE8B1PsHA

これは目晦ましでしょ。
医学も進歩するもので
A→B→C→Dと変わっていくもの
私は医学分野が専門ではないが、理系の研究者の立場でみると
偏った、もしくは古い知見をベースに無理やり報告しているようにも思える。
本来放射性物質・被曝との関連を調べるのなら
投稿文中に出てくる

>むしろ被曝起因の乳頭がんでは
>Gain of chromosome band 7q11の再配列が注目されています。

最新の知見を優先して遺伝子解析すべきだ。

甲状腺癌の基本情報に関しては
此方を参照してください。
ただし、甲状腺癌のうち
”甲状腺濾胞細胞を起源とする癌だけ”の概要解説です。

「甲状腺癌の発生機序−最近の基礎研究からの知見」
長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科
原爆後障害医療研究施設 分子医療部門 分子診断学分野 光武範吏
(注:PDF)
http://www.japanthyroid.jp/commmon/20100102_06.pdf




06. 2014年11月15日 17:32:19 : ddD5dMA6qg

記者に行った説明に、事実の誤認があるようだ。

>チェルノブイリ事故のあと多くみられた「RET/PTC3」と呼ばれる遺伝子の変異は、今回の23人からは1人も見つからなかったということ です。

チェルノブイリ原発事故当時18歳以下だった甲状腺がん患者、62人では、RET/PTC再配列は、35%、BRAFは、15%、RAS点状変異は、8%、PAX8/PPARγは、3.2%の割合で見つかっている。

この中で、BRAFとRAS点状突然変異は、I-131の被曝量と否定的な関係にあるが、RET/PTC再配列と2例と数は少ないが、PAX8/PPARγは、被曝量と有意な関係(a significant concave association)があるようだ。

RET/PTC再配列は、ヨウ素欠乏地域、弱年被曝、手術、男性と言う性別と関係があるようだ。

>RET/PTC and PAX8/PPARγ chromosomal rearrangements in post-Chernobyl thyroid cancer and their association with iodine-131 radiation dose and other characteristics.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23436219



10. 2014年11月16日 05:18:34 : I1dXExxYp2
単純に原発が爆発メルトダウンして健康に何の影響もなければ、放射線医学は全否定される。矛盾した内容であり嘘と一目でわかる。本人も自覚しているから「思う」、「考えにくい」などの断定を避ける言い逃れ可能な表現で語る。

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