(沖縄タイムス)
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=63415
https://web.archive.org/web/20140222200237/http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=63415
狂犬病の犬にかまれた場合でも、発症前であればワクチンを接種することで予防することができる。しかし、発症するまでは感染したかどうか分からないため、ワクチン接種が遅れ死亡したケースもある。
《フィリピンで犬にかまれた日本人男性が、帰国後に発症し死亡したケース》
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/11/h1122-1.html
今般、フィリピンより帰国した男性が、現地で狂犬病ウイルスに感染し、国内で発症したことが確認されましたので、その経過等についてお知らせします。
1. 患者に関する情報
(1) 年齢・性別 60歳代 男性
(2) 経過
11月15日 風邪様症状と右肩の痛みが発現。
11月19日 A病院を受診。点滴及び血液検査を受け帰宅。夕方薬を服用しようとしたが、飲水困難となる。夜になり呼吸困難を呈する。
11月20日 A病院に再度受診。興奮状態となり、恐風症状及び恐水症状を呈していることから、狂犬病の疑いがあるとしてB病院に転院。
11月22日 現在、人工呼吸器を装着。
(3) 感染原因
当該患者は、フィリピン滞在中(8月頃)、犬に手を咬まれており、これにより狂犬病に罹患したと判断される。なお、現地における暴露後のワクチン接種は受けていない。
(略)
アジア地域など、狂犬病流行国において犬等に咬まれ、ワクチン未接種の方は、最寄りの医療機関又は保健所にご相談下さい。
(略)
5 潜伏期: 1~3ヶ月程度
6 診断と治療
(1) 臨床症状
前駆期; 発熱、食欲不振、咬傷部位の痛みや掻痒感
急性神経症状期; 不安感、恐水及び恐風症状、興奮性、麻痺、幻覚、精神錯乱などの神経症状
昏睡期; 昏睡(呼吸障害によりほぼ100%が死亡)