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2013年4月1日月曜日

【甲状腺】小児の「のう胞」の5%から14%は悪性乳頭癌と考える論文を読んだ日本人医師が警鐘を鳴らしている


名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区)
投稿日:2013/03/30(土) 23:02:45.04 ID:hR5WoYfm0

【海外の研究】
小児のう胞の5%から14%は悪性乳頭癌という報告

Thyroid Nodules in Pediatrics: Which Ones Can Be Left Alone, Which Ones Must be Investigated, When and How
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3608010/

Although malignacies more often manifest as solitary nodules, multinodular thyroid disease seems to carry a comparable risk for malignant neoplasms. Obviously, in such cases,all suspicious nodules should undergo cytological evaluation. Also, as papillary cancer has been reported to occur in 5 to 14% of cystic lesions, the cystic nature of a nodule should not be considered a reassuring finding and should be submitted to cytology


【要旨】

① 小児の甲状腺病変については、単一性病変よりも多発性病変のほうが悪性リスクが高い。したがって、多発性病変をもつ子どもで、悪性が疑われる者には細胞診を行う必要がある。

② 甲状腺に嚢胞病変(cystic lesions)がある子どものうち、5%から14%が小児乳頭癌に移行するという報告がある。甲状腺の病変が「のう胞性」であるからといって安心せずに、細胞診を行うべきである。

              ↓

《この論文を読んだ日本人医師の反応》

この論文を読みましたが、子供の嚢胞は細胞診を行うべきです。放射性ヨウ素被曝による乳頭癌は乳頭腫との鑑別は容易です。なぜなら乳頭癌は組織診でも細胞診でもかなり特徴的で、鑑別すべき甲状腺乳頭腫は極めて稀な良性腫瘍で問題にならないからです。

濾胞上皮が乳頭状に増生することがある疾患としては腺腫様甲状腺腫がありますが乳頭癌との鑑別は容易です。鑑別が難しいのは濾胞癌と濾胞状腺腫です。濾胞状腺腫に見えても被膜や静脈を侵襲していれば濾胞癌とみなされます。放射性ヨウ素131の内部被曝では濾胞癌は生じず子供の場合は乳頭癌です。


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