(注:PDF)
http://www.fmu.ac.jp/univ/shinsai_ver/pdf/koujyousen_screening.pdf
小児甲状腺がんについて
頻度は 14 歳以下 0.3%、19 歳以下 1%と全甲状腺がんに占める割合は極めて少ない割合です。本邦、欧米とも年間発生率は人口 10 万人あたり約 0.2名とされています。
予後は成人例とはやや異なります。すなわち、遠隔転移とくに肺転移例が多く認められます。
甲状腺全摘が多く施行され、術後に 131I内照射治療も必要になることがあります。しかし、成人例に比べ再発は多いものの生命予後に関しては成人に比較して良好とされています。従って、命にはかかわらないものの術後長期のフォローが必要となります。
成人とは異なり小児例では RET/PTC 遺伝子の再配列が多く認められ、チェルノブイリでの小児甲状腺がんでもこの遺伝子異常が多く認められ、放射線誘発の甲状腺がんにも認められる異常とされています。