http://diamond.jp/articles/-/74973?page=4
《火山灰で飛行機のエンジンが止まった事例》
ブリティッシュ・エアウェイズ9便のボーイング747のジェットエンジンが、火山灰が詰まったことにより4基とも停止し、同機は滑空状態となった。ゼロに近い確率だといわれていた四発機の全エンジン停止という、未曾有の事態に乗員達は悪戦苦闘を重ね、どうにかエンジンの再始動に成功し、ジャカルタへ緊急着陸に成功。死傷者は出なかった。それまで何の対策も採られていなかった航空路における火山の噴煙に対する対策が世界的に急がれるきっかけとなった事故である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%BA9%E4%BE%BF%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E6%95%85%E9%9A%9C%E4%BA%8B%E6%95%85#.E6.A6.82.E8.A6.81
1989年12月15日、KLMオランダ航空867便は、アムステルダム・アムステルダム・スキポール空港から新東京国際空港(2004年に成田国際空港へと改称)に向かう定期便だった。機体はボーイング747-406Mで、この機体は投入されてから6ヶ月未満とい新造機だった。867便は前日噴火したリダウト山からの火山灰の厚い雲の中を飛んでいた。
雲の中を飛行中、機体の4つのエンジンの出力が低下し始め、約10〜15秒後にバックアップ電力システムを残してエンジンは停止した。 エンジンの発電機が止まったため一瞬停電状態になったが、バックアップ電源により計器や油圧システムは動いており、操縦は可能だった。
機長はエンジンの再起動を何度も実行したがエンジンは再起動せず、機体は降下していった。
基本的にターボファンエンジンを搭載した航空機はエンジンを起動させるセルモーターを内蔵しておらず、通常は空港の電源を利用してエンジンを起動している。そのため飛行中にエンジンを再起動させる場合には、ファンが点火できる回転数に達するほどの大量かつ高速の空気を投入する必要がある。このため機体を急降下させ大量かつ高速な空気を吸い込ませ点火、再起動しない場合は引き起こした後に再度急降下する動作をエンジンが再起動するまで続けるのが基本であり、KLMオランダ航空867便もエンジン停止事故も複数回の急降下を試しエンジン再起動に成功し、緊急着陸して乗員乗客全員無事帰還した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/KLM%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E8%88%AA%E7%A9%BA867%E4%BE%BF%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E5%81%9C%E6%AD%A2%E4%BA%8B%E6%95%85#.E6.A6.82.E8.A6.81