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2013年4月2日火曜日

弘前大学チームが推計した福島県民の被曝量だが「計算の前提」が激しく間違っていたのではないかとの指摘



535 :地震雷火事名無し(やわらか銀行):
2013/03/17(日) 21:44:27.26 ID:44Bc7rBr0

以前ウイグルさんに教えて頂いた、放医研や弘前大学によるヨウ素被曝推計方法の問題点に関する英文記事も、その後調べてまとめてみました。宜しければご覧になって下さい。


■(放医研による)福島県民の甲状腺被曝推定方法についての疑問点

〉3月下旬に甲状腺スクリーニングを受けた子供のデータと、日本原子力研究開発機構でWBCによるセシウム内部被曝検査を受けた18歳以上のデータを基に、体内の放射性ヨウ素とセシウムの比率を3対1と仮定。

(甲状腺検査結果は国が、セシウム被曝検査結果は県が別々に管理している。両方の検査を受けている子がいれば、比率の精度を高める上で参考になるが、検証されていない。)

この比率を基に、スクリーニングを受けなかった他地域住民の甲状腺被曝線量を、そのセシウム内部被曝線量から推計した結果、福島県民の大半が30ミリシーベルト以下で心配は要らないと放医研は結論付けた。

しかし、この仮定や計算方法については多くの専門家が疑問視しており、上記比率についてもさらなる検討が必要だとの指摘がシンポジウムでは相次いだ。

 原子力規制庁などによれば、大気に放出された放射性ヨウ素とセシウムの比率は10対1。土壌における比率は、原発北西では10対1、南では50対1と考えられている。

一方、事故直後に原発周辺の放射線量を測定した約50人の体内におけるヨウ素とセシウムの比率は1対1から50対1で、中央値は11対1であった。

さらにその一方、弘前大の床次眞司教授らが2011年4月に調べた浪江町住民5人のヨウ素とセシウムの比率は1未満対1で、ヨウ素がセシウムを下回っていた。

http://ajw.asahi.com/article/0311disaster/fukushima/AJ201302140072

http://apital.asahi.com/article/story/2013021400001.html

https://twitter.com/fvjmac/status/301918045251706880

なぜ、国と県のデータを統合し、甲状腺検査結果とセシウム被曝検査結果の両方を受けている人を探して、比率の精度を高めようとしないのでしょうか。

また、大気中のヨウ素とセシウムの比率は10対1。土壌の比率は10~50対1。事故直後の同一人物の人体における、ヨウ素とセシウムの比率の実測値は1~50対1で、中央値は11対1。

これに比べて、栗原氏推計の3対1や、床次氏推計の1未満対1というのは、ヨウ素の比率が不自然に少なくはないでしょうか。




15 名前:地震雷火事名無し(千葉県)
投稿日:2013/03/29(金) 20:48:04.79 ID:51oZq6LS0

現在福島県民のヨウ素被曝の「実測値」とされるのが、2011年3月24日から30日に行われた原子力災害対策本部のスクリーニング(浪江、飯館、いわき市1080人)検査です。しかし、この検査には様々な疑問が提起されています。

① 放射性ヨウ素被曝の場合、被曝から5時間以内に測定を行うのが原則。基本対策本部の検査は事故から14日後。  

② 測定には甲状腺専用モニターを使用するのが原則。しかし、実際に使用されたのは、空間線量用の簡易式サーベイメータである。原子力安全委員会ですら、これは「測定」ではなく「スクリーニング」にすぎないと認めている。

③ 甲状腺等価被曝線量100ミリSVは、頸部線量0・2μ/hに換算される。スクリーニングは、バックグラウドが0・2μ/hというノイズが多い場所で行われた。これでは、正確な被曝量を把握すること自体が不可能。

④ 11年4月1日に原子力安全員会が文科省、放医研、福島県に対して、バックグラウンドノイズがない場所での甲状腺モニターを使用した再検査を依頼したところ、三者はこれを拒否した。理由は「モニターが重い、不安を煽り、差別を生む」というものだった。

⑤ 放医研でさえ、「福島県民の甲状腺等価線量評価を定めるには課題が山積している」と認めている。

放射性ヨウ素の初期被曝量推定について(2013.02.20 早川正美)
(注:PDF)
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou228Hayakawa-report.pdf




385 名前:地震雷火事名無し(SB-iPhone)
投稿日:2013/04/02(火) 00:32:12.11 ID:57GV4cgPi

■甲状腺被曝、最高87ミリシーベルト 50ミリ超も5人
(朝日新聞3月9日転載)

http://kodomo-kenkou.com/shinsai/info/show/1153

国の指針では、甲状腺被曝による健康への影響を防ぐため、安定ヨウ素剤を飲む目安は100ミリシーベルト。50ミリシーベルト以上で、甲状腺がんリスクが上がるというチェルノブイリの調査の報告があり、国際原子力機関が50ミリシーベルトに下げたのを受け、国も近く、下げる見通しだ。




396 名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区)
投稿日:2013/04/02(火) 01:45:33.59 ID:EZ6PDYfM0

〉385のSBさんが貼ってくれた弘前大学(床波調査)は、欠陥もあるけど参考になる
(弘前大学は翌年になりヤバイと思って撤回したんだが)。

(1)浜通り避難者65人に対する実測値(11年4月11日~16日)。
(2)8割近い50人からγ線(ヨウ素、セシウムなど)が検出された。
(3)50ミリシーベルトの等価線量を推計されたのは5人(被検者の約9%)
(4)最高値は87ミリシーベルトであった。


問題点
〉535のやわらか(銀行)さんが指摘しているように、弘前大学調査は、ヨウ素とセシウムの比率を1未満対1とし、これをベースに推計を行っている。しかし、原発周辺の内部被曝量はヨウ素とセシウム放出比で11対1(メディアン値)とされている。
床波調査はヨウ素比を大幅に過小評価しているが、それでも住民の9%が50ミリを超えていたと結論付けた。
かりに、ヨウ素対セシウム比を11対1で行っていれば、大半の住民が50ミリシーベルトを超えていた可能性が高い。



398 名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区)
投稿日:2013/04/02(火) 01:57:46.35 ID:EZ6PDYfM0
〉396続き
つまり、推計のベースを恣意的に操作すれば、いくらでも都合のよい結果がでるということ。
〉396のように、より実測値に近い推論を行えば、福島浜通り、中通の住民は、弘前大学や放医研の推計なんかとは比較にならないぐらい多くの人たちが50ミリ以上のヨウ素被曝をしていた可能性が高くなる。
ただし、安定ヨウ素剤の配布を禁止し、スピーディーの隠蔽を行った福島県と政府、NHKは、このことを絶対に認めようとしないだろう。




402 名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区)
投稿日:2013/04/02(火) 02:15:04.39 ID:EZ6PDYfM0

ちなみに、12年3月発表の弘前大学調査>>385は、安定ヨウ素剤の配布基準が100ミリSVの時に出されたもの。だから50ミリの被曝を超える住民を9%としながら、「100ミリを超える住民はいなかった」と結論づけた。

しかし、去年になって原子力安全委員会が安定ヨウ素剤配布基準を50ミリシーベルトに引き下げた。

これに合わせて、弘前大学は12年発表を撤回し、なんと最大の被曝量を4.6ミリシーベルトと発表、「50ミリを超える住民はいなかった」と新たな発表を行った。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1103T_R10C13A1CR8000/


酷すぎる
こいつら最低の人間どもだ



433 名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区)
投稿日:2013/04/02(火) 07:25:08.56 ID:EZ6PDYfM0

>402
訂正

甲状腺被ばく最大4.6ミリシーベルト 浪江町民、弘前大が調査
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1103T_R10C13A1CR8000/
(日本経済新聞)

日経の記事は「最大値」と「メディアン値」を混同した完全な誤報だ。
弘前大学は「大人で最大33ミリ、中央値で4・2ミリ」としている

Shinji Tokonami et al., (2012) Thyroid doses for evacuees from the Fukushima nuclear accident
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1103T_R10C13A1CR8000/



404 名前:地震雷火事名無し(東京都)
投稿日:2013/04/02(火) 02:19:18.73 ID:pgbP9j650

しかもそのすぐ後に弘前大学に研究費二億円がついた
と、私は記憶している。国民の命を危険に晒し、
鞭を避けたら飴がきたのだろう。
しかもその飴、国民の税金だぜ?

もし、このからくりが本当なら、最低だ。



408 名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区)
投稿日:2013/04/02(火) 02:26:02.73 ID:EZ6PDYfM0
そう、よく知ってるね。
ヨウ素配布基準の変更に合わせて弘前大学は推計値を引き下げたんだが、2億円の研究費助成というバーターもあった。
ゴミくずのような人間ども




416 名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区)
投稿日:2013/04/02(火) 02:45:06.88 ID:EZ6PDYfM0

弘前大学(床次調査)の驚くべき変遷

【ヨウ素剤配布の基準が100ミリのとき】

2011年4月床次調査 →50ミリを超えた住民は9%、最大被曝量は87ミリだったが、「100ミリを超える人はいなかった」

【2011年12月原安委がヨウ素剤配布基準を50ミリに引き下げ】

【2012年弘前大学被ばく医療総合研究所(床次教授)に2億円の研究費助成】

2013年1月床次発表 →住民の最大被曝量は4.6ミリ、「50ミリを圧倒的に下回る結果であり、安心してほしい」




417 名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区)
投稿日:2013/04/02(火) 02:58:43.50 ID:EZ6PDYfM0
学者も医者もひどすぎる
こいつら、人間のクズ




224 名前:地震雷火事名無し(千葉県)
投稿日:2013/03/31(日) 15:16:20.58 ID:K7lGQoEm0

現在福島県民のヨウ素被曝の「実測値」とされるのが、2011年3月24日から30日に行われた原子力災害対策本部のスクリーニング(浪江、飯館、いわき市1080人)検査。しかし、この検査には様々な疑問が提起されている。

① 放射性ヨウ素被曝の場合、被曝から5時間以内に測定を行うのが原則。対策本部の検査は事故から14日後。  

② 測定には甲状腺専用モニターを使用するのが原則。しかし、実際に使用されたのは、空間線量用の簡易式サーベイメータである。原子力安全委員会ですら、これは「測定」ではなく「スクリーニング」にすぎないと認めている。

③ 甲状腺等価被曝線量100ミリSVは、頸部線量0・2μ/hに換算される。スクリーニングは、バックグラウドが0・2μ/hというノイズが多い場所で行われた。これでは、正確な被曝量を把握すること自体が不可能。

④ 11年4月1日に原子力安全員会が文科省、放医研、福島県に対して、バックグラウンドノイズがない場所での甲状腺モニターを使用した再検査を依頼したところ、三者はこれを拒否した。理由は「モニターが重い、不安を煽り、差別を生む」というものだった。

⑤ 放医研の推定は体内の放射性ヨウ素とセシウムの比率を3対1と仮定。しかし、ヨウ素放出量はセシウムの10倍以上(原子力規制庁)。ヨウ素のフォールアウト量を過小評価しており、多くの専門家が疑問視している。放医研でさえ「福島県民の甲状腺等価線量評価を定めるには課題が山積している」と認めている。

⑥ オーストラリア気象庁の解析では、キセノン、クリプトン等の希ガス放出量はチェルノブイリの2・5倍。希ガスは3月11日15時には環境中に漏洩していた。気化温度184度のヨウ素放出量も過小評価である可能性が指摘されている。


放射性ヨウ素の初期被曝量推定について(2013.02.20 早川正美)
(注:PDF)
http://1am.sakura.ne.jp/Nuclear/kou228Hayakawa-report.pdf

Questions raised over testing methods for thyroid gland doses in Fukushima
http://ajw.asahi.com/article/0311disaster/fukushima/AJ201302140072

Reactor AccidentFukushima-New International Study on Emissions of Radioactive Subsntances into the Atomosphere
(注:PDF)
http://www.zamg.at/docs/aktuell/20111021_fukushima_review.pdf




427 名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区
投稿日:2013/04/02(火) 04:15:50.48 ID:EZ6PDYfM0

【放医研・弘前大学検査のまとめ】
ソースは
http://ajw.asahi.com/article/0311disaster/fukushima/AJ201302140072

① 原子力規制庁は、福島原発からのヨウ素の大気放出量は、対セシウム比で10倍としている(放出比10対1)。土壌沈着率はセシウムの10倍(沈着比10対1)、原発北西と南側では50倍(50対1)とされている。

② 原発事故後の原発作業員のヨウ素内部被曝量は、50人の研究者によりメディアン値でセシウムの11倍(11対1)と評価されている。 

③ これに対して、放医研はヨウ素被曝量を対セシウム比で3対1、弘前大学(11年4月)は1対1未満と推計。ヨウ素摂取量を過小評価して推計を行っている。13年1月の放医研シンポジウムでは、多くの研究者がこの比率に疑問を呈している。

④ さらに、ヨウ素被曝量は、プルームの方角、被曝時期、個人の移動経路、等によって個人差が激しく、メソッド自体に大きな問題点があると指摘されている。

事故後3月の原子力対策本部によるスクリーニングの問題点については
〉224にまとめがある(この検査でもγスペクトル・メーターが使用されており、詳細な核種やヨウ素・セシウム比率は調べられていないと思う)。




432 名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区)
投稿日:2013/04/02(火) 05:49:21.48 ID:EZ6PDYfM0

2011年3月の原子力災害対策本部のスクリーニングは簡易なγ線サーベイメーターを使用しており、核種は特定化されていない(ヨウ素の実測値は完全に不明)

NHK消えたヨウ素被曝を追う
http://www.dailymotion.com/video/xwpjzj_yyyyyyyy-yyyyyy131yyy-1_news