ページ

2014年7月7日月曜日

福島原発作業員「身体のあちこちが赤くなって痒くなり、尾てい骨のところに吹き出物ができた」

☆福島原発「作業員6000人」の現実 [前編]
ジャーナリスト・水石徹 現役作業員が内部告発! 「美味しんぼ」ではわからない監視、密告、人間不信の敷地内(3)
(週刊実話)

http://netallica.yahoo.co.jp/news/20140705-00000003-jitsuwa

https://web.archive.org/web/20140706212151/http://netallica.yahoo.co.jp/news/20140705-00000003-jitsuwa

原発で働き始めてから、体じゅうのあちこちが赤くなって痒くなり、尾てい骨のところに吹き出物ができて困っている。

(略)

皮膚科に診断してもらったら、「ダニに噛まれたか、ヘルペス(帯状疱疹)かもしれない」と言われ、塗り薬を処方してもらったんだが、半年経っても尾てい骨の痒みは消えない。この2~3カ月は、そこに瘡蓋ができて、それをカリカリ掻いてはがすと瘡蓋がまたできる--の繰り返しだ。




《ヤブロコフ報告書(注:PDF)
http://www.tucradio.org/Yablokov_Chernobylbook.pdf
より》

☆脱毛症・乾癬といった皮膚疾患の増加-ヤブロコフ『チェルノブイリ』5.10節 Skin Diseases
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/325.html
投稿者 ポリーテイアー 日時 2011 年 11 月 10 日


5.10 Skin Diseases

皮膚の病気は、外部からの刺激物を反映しているだけでなく、体内への吸収された有機/無機の作用物質の諸効果と内部器官の病気をも反映している。複数の機能をもった多層の器官である皮膚は、表皮・真皮・様々な細胞―爪や髪を形作る角質/メラニン色素を含む-そして皮脂腺・汗腺、から構成されるものである。皮膚には神経と血管が豊富に通っている。それゆえ、皮膚と皮下組織すべてが、以下で引用する研究で論証されているように、血管と他の体内組織への内部のダメージを反映している。


5.10.1 Belarus

(1)1994年までにひどく汚染されたエリアの全てにおいて、子供達の間で皮下組織の病気が増大した。

(2)様々なタイプの脱毛症で病院に担ぎ込まれた子供とティーンネイジャー69人の内、70%以上がひどく汚染されたエリアの出身であった。

(3)Brest州Luninets区域のSenkevichi村では、子供の皮膚疾患および皮下組織の疾患の発生率は、2000-2005年で1.7倍に増えた。

(4)1986年から1996年 にかけて、Cs-137による汚染レベルが15-40Ci/km2であるゴメリ州のkormyanskおよびChechrsk区域で検査された子供4598人の内、皮膚疾患の発生率は、低汚染エリアと比べて有意に高かった。

(5)破局時に0才から4才だった子供達の間における皮膚疾患の発生率は、5-15Ci/km2の汚染エリアと比べて、15-40Ci/km2の汚染エリアの方が有意に高かった。

(6)破局からの9年間では、皮膚および皮下組織の罹病率が最も高かったのは1993年だった。




5.10.2 Ukraine

(1)1988-1999年にひどく汚染されたエリアに住んでいる避難民の間では、低汚染エリアと比べて皮膚疾患が4倍以上であった。



5.10.3 Russia

(1)汚染エリアの学校に行く前の子供達では、破局前と比べて、滲出性体質(皮膚や粘膜が過敏で、湿疹や呼吸器・消化器などの炎症を起こしやすい)が4倍以上頻繁に見られた。
(訳注:顆粒球過剰、あるいは/また、副腎ホルモンの分泌過少)

(2)1995から1998年にかけて、州平均そしてロシア平均と比べて、ひどく汚染されたエリアでは、子供達における総体的そして原発性の皮膚疾患の発生率が、著しく上昇した。

(3)Bryansk州のGordeevka―ここは最も汚染された区域の一つである―にいる子供達とティーンネイジャーの60%に皮膚科学上の病理が発見された。


(5) 掃除人に関していうと、皮膚および皮下組織の病気の発生率は、破局後6年にわたって増加し、1992年には1986年の水準を16倍超過した(表5.64)。

表5.64:1986年46人、1987年160人、1988年365人、1989年556人、1990年686人、1991年747人、1992年756人、1993年726人


(6)掃除人の間では、表皮の角質層と細胞小器官層が薄くなり、内皮の膨張、リンパ系の炎症性浸潤、小動脈の炎症も見られた。そういった症状は、放射能の程度と相関していた。

(7)破局後、乾癬にかかった掃除人の97%では、乾癬に付随して、中枢神経の機能不全および胃腸の不調が見られた。

チェルノブイリ後、子供と掃除人において皮膚と皮下組織の疾患が増加したことは疑い得ない。