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2014年5月30日金曜日

【分析】自民党による調査結果「原発事故と鼻血に因果関係はない」には根拠がない

[Tags]美味しんぼ。


☆原発事故と鼻血に因果関係なし…自民・調査結果
(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140530-00050071-yom-soci

https://web.archive.org/web/20140530062058/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140530-00050071-yom-soci

小学館の週刊漫画誌「ビッグコミックスピリッツ」の連載漫画「美味(おい)しんぼ」の主人公が福島県内を取材後に鼻血を出す描写が批判を受けている問題で、自民党環境部会は30日、原発事故と鼻血に因果関係はないとする調査結果を発表した。



☆相馬郡医師会 52機関中49が鼻血増加を否定
(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140530-00000029-mai-soci

https://web.archive.org/web/20140530061840/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140530-00000029-mai-soci

残りの3件は、「増えた」あるいは「『鼻血の回数が増えた』と訴える患者がいた」と答えたが、血小板が減るなどの放射線被ばくとの因果関係が疑われる診断結果はなかったという。

(略)

また、4市町によると、2011~13年度に実施した健康診断の受診者延べ3万2110人の中には、事故前と比べ鼻血が出るようになったと訴える人はいなかったという。

            ↓

671 名前:地震雷火事名無し(SB-iPhone)
投稿日:2014/05/30(金) 14:28:24.58 ID:tsfDcXzbi
そりゃ、鼻血出ただけで病院行く人なんてほとんどいないからな
ティッシュ詰めて終わりだろう


875 名前:地震雷火事名無し(関東・甲信越)
投稿日:2014/05/30(金) 14:47:01.60 ID:QjrnkUXrO
鼻血は別に血小板の減少と関係無いんじゃなかった?




☆僕の確認事項 「鼻血は、急性被曝により大幅な血小板減少が原因であると、そもそも言っていません。」
(木下黄太氏のブログ。5月23日)

http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/b768f3340069984854f35d8c2f2efe8d

「鼻血論争について」  2014年5月18日

北海道がんセンター 名誉院長 西尾正道

巷では、今更になって鼻血論争が始まっています。事故後は鼻血を出す子どもが多かったので、現実には勝てないので多くの学者は沈黙していましたが、急性期の影響がおさまって鼻血を出す人が少なくなったことから、鼻腔を診察したこともない放射線の専門家と称する学者達は政府や行政も巻き込んで、放射線の影響を全否定する発言をしています。

しかし、こうしたまだ解明されていない症状については、根源的に物事を考えられない人には、ICRP の基準では理解できないのです。ICRP の論理からいえば、シーベルト単位の被ばくでなければ血液毒性としての血小板減少が生じないので鼻血は出ないという訳です。しかしこの場合は、鼻血どころではなく、紫斑も出るし、消化管出血も脳出血なども起こります。しかし現実に血小板減少が無くても、事故直後は鼻血を出したことがない多くの子どもが鼻血を経験しました。伊達市の保原小学校の『保健だより』には、『1 学期間に保健室で気になったことが2つあります。 1 つ目は鼻血を出す子が多かったこと。・・・』と通知されています。また DAYS JAPAN の広河隆一氏は、チェルノブイリでの2万5千人以上のアンケート調査で、避難民の5人に1人が鼻血を訴えたと報告しています。こうした厳然たる事実があるのです。

この鼻血については、次のように考えられます。通常は原子や分子は何らかの物質と電子対として結合し存在しています。セシウムやヨウ素も例外ではなく、呼吸で吸い込む場合は、塵などと付着して吸い込まれます。このような状態となれば放射化した微粒子のような状態となり、湿潤している粘膜に付着して放射線を出すことになります。そのため一瞬突き抜けるだけの外部被ばくとは異なり、準内部被ばく的な被ばくとなるのです。

健康影響は、不溶性の放射性微粒子が、粘膜が湿潤した鼻・喉頭・口腔・咽の広範囲な粘膜に付着すると影響は強く出ます(面積効果)。

これらの準内部被曝という観点では、①セシウムホットパーティクル②不溶性の微粒子③付着して被ばく④面積効果⑤子どもは高感受性、などを評価する必要があります。

事故後の状態では、放射性浮遊塵による急性影響が真っ先に出ます。放射性浮遊塵を呼吸で取り込み、鼻腔、咽頭、気管、そして口腔粘膜も含めて広範囲に被ばくすることになりますから、最も静脈が集まっている脆弱な鼻中隔の前端部のキーゼルバッハという部位から、影響を受けやすい子どもが出血することがあっても不思議ではありません。

また咽が痛いという症状もこうした機序によるものです。この程度の刺激の場合は粘膜が発赤したりする状態にはならず、診察しても粘膜の色調変化は認められませんが、粘膜の易刺激性が高まるため、広範な口腔・咽頭粘膜が被ばくした場合は軽度の痛みやしみる感じを自覚する訳です。受けた刺激を無視し、採血や肉眼的な粘膜炎所見などの明らかな異常がなければ、放射線が原因ではないとして刺激の実態をブラックボックス化する ICRP の評価だけでは事実は解明できません。

ICRP の健康影響評価では現実に起こっている被ばくによる全身倦怠感や体調不良などのいわゆる「ぶらぶら病」も説明できません。そのため何の研究や調査もせずに、精神的・心理的な問題として片付けようとする訳です。今後、生じると思われる多くの非がん性疾患についても否定することでしょう。鼻血論争は、未解明なものは全て非科学的として退け、自分たちの都合のよい内容だけを科学的とする従来の ICRP 主義の人たちの発言の始まりでしかないと思います。

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 西尾医師の文書でもよく理解できますが、そもそもこの鼻血問題を最初に伝えているときに、僕は、高い線量の被曝をして、その被曝によって、血小板減少がおきて、鼻血が起きていると考えたこともありませんし、そうした主張もしたことがありません。

僕も含めて、初期からこの事実を伝えている人たちはほぼ似たようなスタンスと思います。

鼻血という現象が起きていることを報告しているだけです。

その原因として、被曝も疑っているが、それはいろんな要因を考えている(粘膜の刺激など)結果であって、血小板減少による鼻血という発想ではありません。それなのに、勝手に血小板減少の話ばかり言い出し、その話がありえないから、鼻血を否定するというようなありえない構造で否定的言説が続いたことを当初から相当に訝しく感じていました。

これは、その鼻血という現象伝えている事を、最初から違う方向に誘導したい話だとずっと思っています。

ですから、確認しておきます。

「鼻血は、急性被曝により大幅な血小板減少が原因であると、そもそも言っていません。」



☆漫画「美味しんぼ」の“鼻血騒動”。被ばくの初期症状は鼻血?
(東京スポーツ)

http://news.livedoor.com/article/detail/8876066/

https://web.archive.org/web/20140530063832/http://news.livedoor.com/article/detail/8876066/

ただし、蓄膿症の人などでは、鼻粘膜が弱く毛細血管が豊富に増殖しているので、被ばくによって出血+排膿が一気に起こる可能性はあります。