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2014年5月25日日曜日

【被曝】福島民報は楽観論一色「チェルノブイリ事故後も甲状腺癌以外の病気は増加していない」

☆放射線 放射性物質 Q&A チェルノブイリ事故後、甲状腺がん以外の疾患は (福島民報)

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2014/05/post_10039.html

https://web.archive.org/web/20140525073348/http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2014/05/post_10039.html

チェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がん増加が確認されています。甲状腺がん以外の疾患についても確認されたのでしょうか。


【回答者】県放射線健康リスク管理アドバイザー長崎大教授 高村昇さん

(略)

一方、これまでの種々の疫学調査の結果、一般住民において甲状腺がん以外の疾患の増加は科学的に証明されていません。


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▼ Health Effects of Chernobyl
25 years after the reactor catastrophe
チェルノブイリの恐ろしい健康被害
原子炉大惨事から25年の記録 ▼



第7章 チェルノブイリ事故によるその他の病気

http://isinokai.churaumi.me/2012/03/07/chapter7/

この表を見ると被ばくしてもしばらくのあいだは患者数が増えていない。しかし、数年後からすべての群で患者数が大幅に上昇している。枠内の数値は住民10万人あたりの患者数を示しており、多くの住民がひとつではなく、複数の疾患に苦しんでいることがわかる。

(略)

もっとも問題と思われるのはⅣ群-被ばくした親の子どもたちの群-である。これらの子どもたち自身は直接チェルノブイリの被害を受けていないが、両親がチェルノブイリ事故に遭遇している。こうした子どもたちの健康状態は年を経るにつれ悪化していることは憂慮すべきことである。遺伝子が影響を受けた可能性はある。しかし、答えの見つからない疑問もまだ数多く残されている。

(略)

表14は、ホメリ(ゴメリ)地域(南ベラル-シの高度に汚染された地域)の子どもたちの健康状態の推移を示している。表は1985年から始まっている。この欄を見ると、1985年には子どもたちの患者数は意図的に少なく記録されたのではないかという疑問がわく。しかし、この欄を抜きにして考えても、残りの1990年から1997年の欄において、大きな変化が認められる。患者数の大部分ががん以外のカテゴリ-に属していることは明らかである。引用した元のデ-タから、相当数の小児が複数の疾患に同時に苦しんでいることも明白である。
                 
がん以外の疾患に関して、放射線被ばくがどのように“作用 ”しているのかについてはまだ解明が始まったところである。しかし、この問題に関して積極的な追及はなされていない。なぜならこれらの疾患群の人々を全て放射線被ばくに起因する病気として公式に認めた場合、おそらく放射線被害をうけた人の(チェルノブイリだけではなく)総数が、突然急上昇すると考えられるからである。

(略)

以前にチェルノブイリ地域に住んでいた多くの成人が精神病性障害に苦しんでいる。その原因として、放射線で神経細胞が損傷されるのではないかといわれている。1992年という早い段階からこの説を唱えていたのが、キエフにあるパラギュイン生化学研究所のナデイダ・グラヤである。

別の可能性として、電離作用をもつ放射線が特に血管に障害を及ぼした結果、大脳の血流障害が起き、脳への組織傷害が引き起こされるのではないかとも考えられている。この説は、モスクワにあるロシア科学アカデミ-の神経生理研究所のジャヴォロンカヴァにより提唱された。