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2014年2月3日月曜日

〔福島県〕原発避難区域の市町村職員に「うつ病(ウツ病)」が増えている

☆原発避難区域市町村職員、「心の病」休職増 (河北新報)

http://www.kahoku.co.jp/news/2014/02/20140203t63013.htm

https://web.archive.org/web/20140203081129/http://www.kahoku.co.jp/news/2014/02/20140203t63013.htm

10市町村は南相馬市、広野、楢葉、富岡、大熊、双葉、浪江の6町、川内、葛尾、飯舘の3村。

県本部によると、精神疾患による休職職員は原発事故直後の11年度が22人で、12年度は半分の11人に減ったが、13年度に増加した。うつ病が増えているという。




《「チェルノブイリうつ病」》

▼ Health Effects of Chernobyl
25 years after the reactor catastrophe

チェルノブイリの健康被害
原子炉大惨事から25年の記録

http://isinokai.churaumi.me/2012/03/07/hapter2/

2.4 精神疾患

1993年1月13日発刊のモスクワタイムズの報道によれば、サンクトペテルブルクにあるクリニックで汚染除去作業員1600人を検診したところ、その80%が深刻な精神的問題に苦しんでいるという結果であった。

 また、医療的援助を求めている作業員たちの40%は記憶喪失などの精神神経疾患に苦しんでいることがわかった。

数千人の汚染除去作業員のうち数十人は失語症や抑うつ状態、記憶障害、集中力の喪失に苦しんでいる。

放射線障害モスクワセンタ-に勤務する精神科医ジュリア・マロ-ヴァは作業員の健康問題にとりわけ関心をもち、次のように説明している-私たちの理論は、何らかの理由で、脳への血流が以前に、またおそらくは今でも減少しつづけているというものである。このようなタイプの疾患は作業員では他の被害者よりも多くみられる。

汚染除去作業員にみられる他の症状としてとりわけ多いのが慢性疲労症候群である。

ロガノフスキ-(2000,2003)によれば、0.3シ-ベルト以下の被ばくを受けた人の26%が慢性疲労症候群の診断基準に該当する。作業員では、慢性疲労症候群の頻度は、1990年から1995年では65.5%であったが、1995年から2001年では10.5%に減少していた。一方、いわゆるメタボリック症候群Xは同様の比較で15%から48.2%に増加していた。慢性疲労症候群やメタボリック症候群Xは他の精神神経疾患や身体的疾患への前症状とみなされている。慢性疲労症候群はまた、環境的な影響を受けやすいと考えられており、また神経変性や認識障害、精神神経障害の前駆症状ともみなされている。大脳の左半球のほうが右半球よりも傷つきやすいようだ。

P.フロ-ル・ヘンリ-の報告によれば、さまざまなうつ状態、あるいは統合失調症や慢性疲労症候群のような症状は汚染除去作業員に非常に多く見られ、脳の器質的変化(右ききでは主に左半球の)を伴っており、脳波検査によって客観的に診断できる。彼らの考えでは、これは、さまざまな神経的、精神的疾患が0.15~0.5シ-ベルトの放射線ひばくで引き起こされるということを示しているようだ。

放射線被ばくの症状は早期老化という形でも現れてくる。そしてこれらの神経的老化症状は被ばくの時期が若ければ若いほど、より早く、より深刻に現れる。

彼はまた、脳波検査で脳の左半球に異常を示す疾患は、急性の放射線障害の作業員にも見られたと報告している。また、驚いたことに、これらの精神的疾患や脳波変化は、アフガニスタン侵攻に参加したロシアの退役軍人には見られなかった。その理由は、これらの兵士たちが大きな外傷的ストレスにさらされたが、放射線被ばくを受けなかったためであろう。ただし、チェリノブイリの作業員と違い、彼らは故郷で英雄とみなされることはなかった。

一方、チェリノブイリの作業員と第1次湾岸戦争やボスニア戦争の退役軍人に、磁気共鳴画像法や脳波検査、ポジトロン断層撮影法などの検査を行ったところ、脳の変化は両者で極めて酷似していることがわかった。P.フロ-ル・ヘンリ-の考えによれば、これは湾岸戦争やボスニア戦争での劣化ウランを含むロケット弾の使用に関係があるという。ロケットは空中にウラニウム238酸化物のほこりを放出し、人々に吸入された。そして、ウラン238に暴露された人たちが日本(1945年)の原爆被ばく者と同じような精神神経学的症候群に進行していった。

ロシア科学アカデミ-の神経生理学研究所のL.A.ザボロンコバと公衆衛生省放射線研究所のN.B.ホロドヴァは汚染除去作業員たちに神経学的調査をしたところ(37)、高次認知機能や精神機能が損なわれていた。それらは、思考の遅延、疲労の増大、視覚性・言語性記憶障害、高次運動機能障害などである。これらの症状は早期老化によるものと類似していた。

“フランス-ドイツ チェルノブイリ・イニシアティブ”での研究(訳注:独・仏で資金を出した研究と思われる)では、標準化された系統的精神科面接法(ロマネンコら)を用い調査したところ、精神的障害は汚染除去作業員の36%にまで増加していた。一方、ウクライナ全人口では20.5%であった。うつ病ではこの頻度増加がさらに著しく、汚染除去作業員では24.5%に対しウクライナ全人口で9.1%だった。(デミッテナイア-ら2004 )

1986年から1987年までチェリノブイリ周辺の規制区域で仕事をしていた汚染除去作業員-特に、その後も同地に住み続け、合計3年から5年間過ごした作業員たち-では精神神経学的障害が増えつづけている。そして、250mSv以上の被ばくを受けた作業員では80.5%に、250mSv以下では21.4%に障害がみられた。(p<0.001)(ニャ-グら.2004)

ロガノフスキ-は1990年以降統合失調症の頻度が増加していると報じている;一般の人では人口10,000人当たり1.1人なのに比べ、作業員では5.4人であった。別の報告では、チェリノブイリ地域で生活し、労働していた人々のあいだでは統合失調症の発生頻度は他のウクライナ人に比較して1986年から1997年の期間では2.4倍に、1990年から1997年の期間では3.4倍になっていた。(ロガノフスキ-&ロガノフスカヤ2000 )




《「チェルノブイリ鬱病」や「チェルノブイリ無気力症候群」》

702 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(茸)
投稿日:2011/11/01(火) 00:31:13.12 ID:2/7iA4qi
気のせいだと思い込んできたけどやっぱり明らかに集中力がなくなった 10分もまともに集中できない@都内勤務


709 返信:名無しさん@お腹いっぱい。(東京都)
投稿日:2011/11/01(火) 02:27:24.80 ID:eZKATdUy

女性・子供なら甲状腺の問題の可能性が思い当たるけど、中央神経系の問題の可能性もあるかもしれない。

ヤブロコフ・ネステレンコ報告(注:PDF)
http://www.tucradio.org/Yablokov_Chernobylbook.pdf

>Neurological and psychiatric disorders among adults weresignificantly
higher in the contaminatedterritories (31.2 vs. 18.0%).Impaired
short-term memory and attention lapse were observed among highschool
students aged 16 to 17 and the seriousness of these conditions
correlated directly with the levelsof contamination
(ベラルーシ、105頁パラ7)

・大人の神経精神障害は、汚染地域において著しく高かった(31.2% 対 18.0%)。短期記憶障害及び集中力散漫(attention
lapse)は16―17歳の高校生の間に見受けられ、これらの状態の重症度は、汚染水準と直接に相関していた。


>Autonomic nervous system disorders among liquidators who worked in
1986-1987 differed fromdisorders in liquidators from 1988-1989 in
stability, expressiveness, paroxysmal variants, presence ofvestibular
I-III dysfunction, and peripheral hemodynamic disturbances. Autonomic
nervous systemdisorders are closely connected to disorders
ofneuropsychiatric behavior such as asthenia,
disturbedmemory,attention deficits, emotional disturbance, neuroses,
hypochondriasis,and depression
(ウクライナ、108頁パラ19)

・1986-1987年に従事した作業員の自律神経系障害は、1988-1989年の作業員の障害とは、その安定性、発現性(expressiveness)、発作性の変型、前庭系I-III型障害の存在及び末梢部位の血行動態障害に関して異なっていた。自律神経系障害は、精神神経行動の障害(例えば、無力症、記憶障害、集中力欠如(attention
deficits)、情緒障害、神経症(neuroses)、心気症(hypochondriasis)、うつ病)と密接に関連している。


>Impaired short-term memory and attention deficit in pupils 16 to
17years of age in the contaminatedterritories correlated with the
level of contamination
(ロシア、109頁パラ6)

・汚染地域の16-17歳の生徒の短期記憶障害及び集中力欠如は、汚染水準に相関していた。


>Liquidators demonstrate impaired task performance, a shortening of
attention span, and problems withshort-term memory and operative
thinking. These features correspond to skill levels typical of10- to
11-year-old children and cannot be attributed to social factors - they
clearly testify toradiation-induced brain damage
(ロシア、111頁パラ26)

・作業員は、作業遂行障害、集中力期間(attention span)の短縮並びに短期記憶力及び生産思考力(operative
thinking)に関する問題を明示している。これらの特徴は、10―11歳の子供に典型的な技能水準に対応するものであり、社会的要因に起因させるとこはできない―それらは、放射線誘発の脳損傷によるものであることの証拠となっている。





《被曝を起因とする「うつ病」や若年痴呆》

729 名前:地震雷火事名無し(栃木県)
投稿日:2011/10/05(水) 23:55:56.28 ID:fHsv4Qcz0

うつ病の話題が出たところで
(注:PDF)
http://www.tucradio.org/Yablokov_Chernobylbook.pdf

5.8. 神経系の疾患や感覚器官と精神的健康に及ぼす影響. p104

Thirty-plus years ago, the nervous system was considered the system
most resistant to ionizing radiation,but this is apparently true only
in respect to large doses
(see , c.g.Gus'kova and Baisogolov, 1971).

30年以上前に、神経系は、電離放射線へのシステムが最も耐性と考えられ、これが唯一の大量投与に関して、明らかに真であるとされました(参照、例:Gus'kovaand
Baisogolov, 1971)。

Accordingly, the report of the Chernobyl Forum(2005) attributed all
neurological illnesses, increased levels of depression ,and mental
problems to posttraumatic stress
(Havenaar, 1996; Havenaar et al, 1997ab).


したがって、チェルノブイリフォーラムの報告書(2005)はすべての神経疾患、うつ病の増加レベル、および精神的な問題の原因が心的外傷後ストレスにあるとした。

Since the Chernobyl catastrophe it is clear that low doses and low
dose rates of radiation have enormous impact on the fine structures of
the nervous system,on higher nervous system activities, and ocular
structures, as well as on neuropsychiatric disorders that are
widespread in all the contaminated territories.


チェルノブイリ事故以来、すべての汚染された地域で普及している精神神経疾患と同様に、低線量と放射線の低線量率が高い神経系の活動、および眼の構造上の神経系の微細構造に大きな影響を持っていることは明らかにした。

There is a growing body of evidence supporting radiosensitivity of the
brain(Nyagu and Loganovsky , 1998).

脳の放射線感受性サポートすることを示す成長中の身体があります。




5.8.1.5. 結論. p112

Clearly, the existing radiation levels in the contaminated territories
have harmed the central nervous system of countless people.

汚染された地域内の既存の放射線レベルは、無数の人々の中枢神経系に害をはっきりとなしている。

For many inhabitants of the contaminated territories, especially
persons that were radiated in uitero and liquidators, nervous system
function,attention span,operative thinking, and dreaming, are
deteriorating.

汚染された地域の多くの住民、子宮内で放射された人と清算人では、神経系の機能、注意持続時間、生産思考、そして夢は、悪化している。


'--- in uitero → In utero と意訳 ---

These conditions are associated with deep cerebral hemispheric
damage:diencephalic areas, deep frontal , and temporal lobes,and
occipitoparietal parts of the cerebral hemisphere.

これらの条件は、深い大脳半球損傷に関連付けられています:
間脳の領域、深い前頭葉、と側頭葉、および大脳半球の後頭頭頂葉の部分。


なお、1970年代の新聞で、

関西電力の原発関連の職員で、ボケが出て死亡した30代の人に対して、関西電力は脳の検死解剖を要求した

という記事があります。つまり、電力会社の1970年代の総務の知識として、原発と精神疾患の関連がありとされていました。