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2013年8月27日火曜日

ロシア大統領「シリア政府軍が化学兵器を使った証拠はない」

☆ロシア大統領、「化学兵器証拠なし」=シリア問題で英首相と電話会談 (時事通信)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013082700084

http://www.asyura2.com/13/warb11/msg/554.html


米国はアサド政権が使ったと判断しているが、英BBC放送などによると、プーチン大統領は「化学兵器による攻撃があったのかどうかや、誰が行ったかについての証拠はない」と語り、慎重な見方を示した。


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1991年の湾岸戦争時に、サダム・フセイン悪魔化と戦争支持取り付けに絶大な効果を発揮した「油まみれの水鳥」写真
http://www.asyura2.com/09/wara9/msg/557.html




《木村愛二氏の文》


水鳥の映像にヤラセの疑い。軽率な速報競争に仕掛けワナ

http://www.jca.apc.org/~altmedka/gulfw-05.html


「いかがわしいことが明らかになった“油まみれの水鳥”の映像。日本の大手マスコミは謀略宣伝の片棒を担がされているのではないか。恐るべき湾岸戦争情報ギャップの基本的原因を探る」

(略)

水鳥の映像ヴィデオは、ただちに現場に確かめたところ、最初はイギリスの民間テレビWTN(★ITNの誤りだった。理由は後出)、続いてアメリカの共同取材(プールと通称)によるものが送られてきたという。多国籍軍による検閲つきの代表取材方式になっているため、日本の取材陣は現地に入れなかったのである。

しかも現地記者団の間では、水鳥の映像が出現した直後から、いくつかの疑問が出されていたという。いちばん単純な疑問は、もし米軍発表どおりにクウェイト沖でイラク軍が油を放出したと仮定しても、サウジアラビアの海岸に漂着するには二、三日はかかるはず、ということだった。

ところが、日本のマスコミは裏を取って確かめる努力もせずに、疑問を棚上げし、速報競争のタレ流しに走った。そして、配給元のクレジットもつけずに勝手に映像を編集して何度も流すという、日本のテレヴィ特有の失格ジャーナリズムぶりが、ここでも遺憾なく発揮された。野球か相撲と間違えているような、これでもか、これでもか、の映像編集ぶりであった。



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▼ プロパガンダ戦~「偽装・草の根運動団体」を活用して世論誘導をおこなう手法 ▼



☆アストロターフィング

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

アストロターフィングとは、団体・組織が背後に隠れ、自発的な草の根運動に見せかけて行う意見主張・説得・アドボカシーの手法である。人工芝運動や人工草の根運動、偽草の根運動などとも和訳される。

(略)

アストロターフィングの手法としては、一般市民を装って多量の意見書簡を送りつける方法が古典的なものである。用語の考案者であるベンツェンは、自身が経験した特定企業が背後にあると思われるこの種の書簡による働きかけを表現するために、本物の草の根運動の芝生と「アストロターフ」の比喩を用いた。電話や電子メールを使っても同様の行為が行われている。

また、第三者の名義を用い、公平な立場を装って評論をマスメディアに寄稿することで宣伝を図る行為も、アストロターフィングにあたる。この場合の第三者は、実際には宣伝をしようとする者の関連団体などであるが、関係を隠して中立的な立場を装っている。



☆ヒル・アンド・ノウルトン

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3

湾岸戦争での戦争プロパガンダ事件

メディアと民主主義センター (Center for Media and Democracy)によれば、1990年H&K社は、米国内で「アメリカ世論操作を狙った、外国資本によるかつてない最大のキャンペーン」を行い、他の20以上の米国の広報会社を率いた。

H&K社は、クウェート政府がほぼ全面的に資金提供した偽装草の根市民運動 (Astroturf) 団体自由クウェートのための市民運動(Citizens for a Free Kuwait) が払う1,080万ドルで受注した。

1990年10月10日のアメリカ下院の下院人権議員集会 (Congressional Human Rights Caucus)で行われたナイラ看護師の証言が問題になった。「命からがらクウェートから逃げてきた」と言うナイラは、H&K社の副社長ローリー・フィッツペガドから直接演技指導を受け、ボランティアをしていたクウェート市のアル=アダン病院に、イラク兵が乗り込み保育器から取り出された多くの幼児が虐殺されたという嘘の証言を涙ながらに行った。

このエピソードはサダム・フセインを非難するときに毎回のように引用され、ブッシュ大統領も「赤ん坊殺し」と言う表現を好んで使用するほど影響を与えた。

湾岸戦争終結後、世界中のマスメディアがこの証言の真偽を確認するため取材したが、虐殺の証言が集まらない上に、100以上もあるはずの保育器そのものがクウェート全土に数えるほどしかなかった。現実には、ナイラは当時のクウェート駐米大使サウド・ナシール・アル・サバ(Saud bin Nasir Al-Sabah) の娘だった。

その後クウェート政府が危機管理会社クロール社 (Kroll Inc.)に委託した調査で、保育器が略奪され幼児が死亡したのは少なくとも7人と結論づけたが、何人が死んだか記録もないし現場のコンセンサスもないとした。

調査によるインタビューで、ナイラは、議会での証言はH&K社が手伝って用意したものだと述べ、事件で赤ん坊が保育器の外にいるのを「ほんの一瞬」見ただけだったことを証言した。またナイラは、その病院でボランティアをしたことがなく、かつて数分間居たことがあるだけだったことも証言した。

ワシントン・マンスリー(Washington Monthly) でTed Rowseは、被害者が159人と言う数字も、議会証言でH&K社から事前配布された資料には書かれていて、ナイラの口頭証言で数字が一切出てこなかったことから、H&K社が作ったものだと断定している。



☆ナイラ証言

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%A9%E8%A8%BC%E8%A8%80

ナイラ証言(ナイラしょうげん、Nayirah testimony)とは、「ナイラ」なる女性(当時15歳)が1990年10月10日に非政府組織トム・ラントス人権委員会にて行った証言。イラクによるクウェート侵攻後、イラク軍兵士がクウェートの病院から、保育器に入った新生児を取り出し放置、死に至らしめた経緯を涙ながらに語った事で知られる。当時のマスコミはクウェートへ入れなかったため、この証言が信憑性のあるものとされ、広く喧伝された。アメリカ合衆国上院議員や大統領も幾度となく引用しており、湾岸戦争の布石を敷くこととなる。

当初はアムネスティ・インターナショナルや避難民からの証言により、裏付けの取れたものであった。しかし、クウェート解放以後、マスコミが同国内に入り取材が許された結果、新生児の件は虚偽であった事が発覚。また、1992年に「ナイラ」なる女性は苗字がアル=サバーであり、何と当時クウェート駐米大使であったサウード・ナシール・アル=サバーの娘との事実が暴露された。その上、証言自体がクウェート政府の意を受けた、ヒル・アンド・ノウルトンによる自由クウェートのための市民運動広報キャンペーンの一環であったのも明らかとなる。爾来、単なる戦時プロパガンダとして広く認知された。

(略)

自由クウェートのための市民運動は、クウェート大使館が設立、タイムズニュース社が執筆を行う、ワシントンD.C.に本部を置く、草の根市民運動を偽装して宣伝活動を行う(アストロターフィング)広報委員会であった。同委員会は大使館舎の一角を占めたものの、大使館からは独立して業務を行った。

ヒル・アンド・ノウルトンは1990年、ニューヨークでクウェートからの亡命者と接触した後、自由クウェートのための市民運動に参画。国家的キャンペーンの目的は、イラクの独裁者たるサダム・フセインによるクウェート侵攻について、アメリカ国内で世論を喚起することにあった。100万ドルを費やし、強硬な手段に向けた支持を勝ち取る最善策を決める研究に着手。研究によると、暴虐とりわけ保育器の話が最も影響がある事が分かった。

なお、広報キャンペーンには、クウェートから1200万ドルの資金提供を受けたとされる。

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