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2013年6月28日金曜日

ロシア国際放送「在日朝鮮人問題は日本の世論を二分し始めている」

☆「朝鮮人殺せ」にまでエスカレート 割れる日本世論
(ロシア国際放送)

http://japanese.ruvr.ru/2013_06_20/116199257/

ここで注目されるべきは、反朝鮮人行動における双方の対立の過激化が、日本政府が南北朝鮮に対する批判を強化した時期と一致している点である。



▼邦文論文「ルワンダにおける1994年のジェノサイド」▼

ルワンダにおける1994年のジェノサイド
―― その経緯,構造,国内的・国際的要因 ――

饗場和彦(徳島大学総合科学部)

(注:PDF)
http://web.ias.tokushima-u.ac.jp/bulletin/soc/soc19-3.pdf

それでも政府に対抗する国内の野党・反対勢力に対しては「RPFの手先だ」などと批判し,抑圧,弱体化を図った。さらに,反ツチを言うことで,RPF以外の国家の不安定要因すべてをツチのせいにして政府の失政から目をそらすという,スケープゴートによる責任転嫁の効果ももくろめた。

こうした民族問題の政治化政策は,従来もともと存在してきたフツ・ツチの対立・分断関係と,政治・政府への不満とあいまって,過激な反ツチ主義として次第に拡散,それに伴い90年から93年にかけて4件,国内ツチに対する大量殺害事件が発生し,94年にジェノサイドが起きる前にすでに合計で約3000人のツチが犠牲になった。

このように,ハビャリマナは RPFの撃退と国内統治の安定化のため,反ツチを掲げる「民族問題の政治化」政策をとったのだが,それは突き詰めれば自らの権力基盤の立て直しとその継続という動機があったためであった。


(略)

メッセージは,「国内外のツチが一体化してルワンダ社会に浸透しようとしており,彼らはフツを大量に殺害して過去のツチ政権の再現を狙っている。数世紀前にツチの侵略で被害を受けた我々,無実のフツは,団結して自衛のためツチの排除にあたらねばならない」といった趣旨で語られ,ツチをナチスやゴキブリ,ヘビ,ばい菌になぞらえる中傷も伴って人々に浸透した。

“殺しの理屈”の要旨は, フツかツチかというアイデンティティを唯一の判断基準とする,帰属の絶対化,フツとツチは敵同士であり,ツチはフツから権力を奪おうとしているとする,対立の絶対化,こうしたツチに対抗するために暴力が肯定されるとする,暴力の正当化―― の3点から成っていた。



☆ルワンダ虐殺

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80%E8%99%90%E6%AE%BA

ルワンダ虐殺当時の首相であったジャン・カンバンダは、ルワンダ国際戦犯法廷の事前尋問で「ジェノサイドに関しては閣議で公然と議論されていた。当時の女性閣僚の1人は、全てのツチをルワンダから追放することを個人的に支持しており、他の閣僚らに対して"ツチを排除すればルワンダにおける全ての問題は解決する"と話していた」と証言している。

(略)

評論家によれば、反ツチのヘイトスピーチは「模範的と言えるほどに組織立てられていた」という。