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2013年3月25日月曜日

〔福島の子供の甲状腺検査〕二次検査対象者151人のうち10人が「発癌」の疑い


☆「県民健康管理調査」検討委員会議事録公開、福島県甲状腺検査、10名が甲状腺がんは、186人中ではなくて、151人中。

http://www.asyura2.com/13/genpatu30/msg/845.html

投稿者 taked4700 日時 2013 年 3 月 25 日 00:39


3月22日に第10回福島県「県民健康管理調査」検討委員会の議事録が環境省のサイトに掲載されたので、少し読んでみました。

 

第10回福島県「県民健康管理調査」検討委員会議事録
日 時:平成 25 年 2 月 13 日(水)10:30~12:30
(注:PDF)
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/20130213gijiroku.pdf

以下、一部引用。

鈴木オブザーバー
(途中略)
二次検査の対象者は 186 人でしたが、昨年のうちに全て受診していただいております。受診希望者の割合が 87.1%、そのうちの 93%、151 人の二次検査が修了しております。そのうちの 22%、33 名の判定が A1、A2 に見直されて、次回の健診をお勧めしたものであります。また、残りの 118 名、78%は通常診療へ現在移行しております。その中で診断基準によって細胞診をせず、超音波診断のみで通常診療で経過観察されている方が 35%で 42 名、65%の 76 名が超音波診断の結果、細胞診をすることが望ましいと判断されまして、細胞診を実施しております。その結果としては、10 例が悪性もしくは悪性を疑うものであり、細胞診の結果として良性もしくは正常というのが 66 例でございます。10 例のうち、3 例については、既に診断が確定して、甲状腺がんであると確定しております。24 年度に関しては、二次検査の対象者 549人中、平成 25 年 1 月 28 日現在で検査実施者が 56 名となっております。2 月から毎週30 名~40 名程度の新患ということで検査を進めております。

以上一部引用終わり。

この情報は既に既出ですが、186名中とされていることが多いので、ここで取り上げました。ともかく、二次検査対象者186名中10名ではなくて、二次検査対象者151名に対して10名の発がんがあったということですから、15名に1名の割合になります。そうであれば、検査をまだ受けていない35名からも2名出る可能性があることになります。

更に、平成24年分は2次検査対象者が549名ですから、36名程度が発がんしていることになります。

**************

以下一部引用:

井坂委員

がんの問題ですけれども、一般の方は、それ出たかということになってしまいますね。
ただ、私ども医師としては、発がんするには、イニシエーターとかプロモーターとかございまして、健康な細胞がそういったもので刺激をされて発がん化するまでには、5 年、10 年、何十年とかかると教わっているわけですね。実際に、最近の遺伝子の問題では、早いもので 5 年ぐらいということだったので、今出ているがんは、先ほどの鈴木先生の御説明で通常のがんということで、そのへんははっきりとお話しておかないと県民の方も戸惑うのではないかと思いますので、その辺のところはどうなのでしょうか。


山下座長
鈴木先生、これは先行調査ということで、御説明いただければと思います。

鈴木オブザーバー
はい、ありがとうございます。そのとおりで、基本調査の方でも現在のところの線量では健康に影響が出る量ではないというコメントがありましたが、それも含めて、まず最短でチェルノブイリで 4 年、5 年で甲状腺がんが増加したということの情報から、こういう調査を開始しました。4、5 年後から見るのではなくて、その前にそれぞれの甲状腺の状態を把握するということのために、この先行調査が来年までに一回り終わるわけです。そのために行っておりますので、当然、先行調査で元々あったものを発見している可能性が高いということです。

以上引用終わり。



これもひどい。正常な生活をしていての発がんではなくて、外部被ばくも内部被ばくもしての発がんだということがまったく考慮されていません。そもそも、チェルノブイリでの甲状腺がん発症は初年度からあった様子です。4年程度経過してから発症したのではなくて、4年経過してから初めて甲状腺がんの検査をやったという意味。このことは何人もの方が証言をされています。また、チェルノブイリ事故の前後の状況を考えれば納得のいく話でもあります。

その他、幾つか気になる点がありましたが、今は触れません。