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2012年12月3日月曜日

ファルージャ(イラク)で「障害児の出生割合」が驚異的に高まっている


[タグ]ファルージャ。イラク。劣化ウラン。


☆イラク 新生児の異常急増 04年以降 (毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121203-00000026-mai-int

http://www.webcitation.org/6CclUyfXG

障害児出生割合が高まった原因として、米軍が使用した爆弾などの毒性金属が水や食料から母体を通して新生児の体内に入った可能性を指摘している。爆弾や銃弾には、水銀や鉛などの毒性金属が含有されているという。





《関連記事「イラクでは先天性欠損の乳幼児が激増している」》

☆Iraq records huge rise in birth defects
(英紙インディペンデント)

http://www.independent.co.uk/life-style/health-and-families/health-news/iraq-records-huge-rise-in-birth-defects-8210444.html

http://www.peeep.us/8afef1b6

It played unwilling host to one of the bloodiest battles of the Iraq war. Fallujah's homes and businesses were left shattered; hundreds of Iraqi civilians were killed. Its residents changed the name of their "City of Mosques" to "the polluted city" after the United States launched two massive military campaigns eight years ago. Now, one month before the World Health Organisation reveals its view on the legacy of the two battles for the town, a new study reports a "staggering rise" in birth defects among Iraqi children conceived in the aftermath of the war.



嘉指信雄氏(ICBUWヒロシマ・オフィス)
http://icbuw-hiroshima.org/
による妙訳。

             ↓

イラク戦争中、最も激しい攻撃が行われたファルージャにおける先天性欠損症などの急増については、特にイギリスのメディアが繰り返し報じてきていますが、今日10月14日にも、新たな調査結果に基づくリポートが掲載されました。以下、その概要です。


「イラクにおける先天性欠損の途方もない増加
—米英軍による軍事行動とのつながりを示す新たな調査—
—来月には、WHOも調査結果を発表予定—

サラ・モリソン
(『インディペンデント』、  2012年10月14日)

最近のEnvironmental Contamination and Toxicology bulletinに掲載された、Mozhgan Savabieasfahani博士(アメリカ・ミシガン大学公衆衛生学校:環境毒物学)などによる調査結果によると、ファルージャで2007-2010年に生まれ、記録された新生児の半数以上に先天性欠損が認められた。ファルージャ猛攻の前は、10ケースに1ぐらいの割合で、さらに1990年代以前は2パーセント以下だった。また流産率は、以前は10パーセントほどだったのが、2004年以降の年間をみると45パーセント以上となっており、2007-2010年では6件に1件ほどの割合になっている。しかも、こうした数字ですら「過小評価」であるかもしれない。なぜなら、先天性欠損の子どもが生まれた場合、報告せずに隠したままにする親が多いからだ。

また、先天性欠損の子どもの髪の毛からは、他の子どもと比べて5倍の鉛、6倍の水銀が検出されたことから、今回の調査は、先天性欠損症の増加と、過去20年間の戦争で使用された砲弾などから出された金属への曝露との間に関連があると考えられる。また、劣化ウランの関わりについても、資金が集まり次第、調査を始めたいとしている。

なお来月には、ファルージャやバスラを含む、9つの「ハイリスク」地域における先天性欠損症の増加に関してWHOが行ってきた予備調査の結果が公表されるが、顕著な増加が認められた地域に関してはさらなる調査が行われるものと見られている。

アメリカ国防省は、「バスラにおける先天性欠損の増加と、武器に含まれていた金属への曝露の関連性を示す公式のリポートは何ら認知していない」として、こうした関連性を否定し、イギリス政府スポークスマンも、「バスラにおける先天性欠損の増加と通常兵器の関連性を確認した、信頼すべき科学的・医学的リポートは存在しない。イギリス軍によって使用されている全ての武器は、国際人道法に沿い、ジュネーブ条約に従ったものである」としている。」