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2012年9月4日火曜日

〔付箋〕「日本盲導犬協会」の業務・財務資料や役員名簿


「日本盲導犬協会」の業務・財務資料
http://www.moudouken.net/about/article.php?id=14


【電通が3人も】 日本盲導犬協会の役員名簿
(注:PDF) 
https://docs.google.com/viewer?url=http://www.moudouken.net/about/pdf/H24_yakuin.pdf&pli=1


※ 日本盲導犬協会はオウム真理教富士山総本部跡地に「日本盲導犬総合センター」を建設したが、日本盲導犬協会の井上幸彦理事長(当時)は、地下鉄サリン事件当時に警視総監としてオウム捜査を指揮した人物。





▼ 森ゆうこ参院議員の2010年11月のツイート ▼

森ゆうこ(参院議員)
http://twitter.com/moriyukogiin/status/29408802549
石井紘基さんが殺害された当時、私はまだ自由党所属の参議院議員一年生であった。厚生労働委員会で日本盲導犬協会の会計処理について質問した直後に、他党所属であり、何の面識もない石井紘基先生(秘書さん?)からお電話があった。どうやって情報を得たのか、又、質問のメモを至急送付して欲しい


森ゆうこ(参院議員)
http://twitter.com/moriyukogiin/status/29409538854
という内容だったと思う。私は新聞記事に関心を持ち、公開されている会計報告をもとに調査したこと。情報提供者はなく、いわば勘のようなもので調査をしていったら何かに当たったらしく、役所の偉い人たちが入れ替わり立ち替わり事務所に来て質問しないように働きかけがあり、不思議だったと伝えた。


森ゆうこ(参院議員)
http://twitter.com/moriyukogiin/status/29410153834
その質問については、石井先生の他にも思いがけない立場の人達から反応があった。今考えれば、何故そのようなリアクションがあったのか、新人だったのであまり深く考えることはなかったが、先生が亡くなられたのは、そのすぐ後のことだった。


森ゆうこ(参院議員)
http://twitter.com/moriyukogiin/status/29415291741
ちなみに、その後、日本盲導犬協会の立て直しにかかわっていた弁護士さんが偶然兄の知人だったことから、協会の評議員に就いたが、なかなか会議に出席できないまま退任した。石井先生の死とこの問題に特別な関係があるとは思わないが、いつまでも気に掛かっている。




▼ 参議院会議録。第154回国会・厚生労働委員会 ▼

第154回国会 厚生労働委員会 第10号
平成十四年五月二十一日(火曜日)

http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/154/0062/15405210062010c.html


○森ゆうこ君

そのような優しいお気持ちでおっしゃったのだということはよく分かっているんですけれども、やはりしょせん犬は犬じゃなくて、きちんと訓練された犬は本当にだれにも迷惑を掛けないし、むしろ昨今、様々な問題が起きておりますけれども、犬の方がむしろ主人の命令に従っても、その与えられた使命を果たすという、その責任感を持っているという、そういうことを皆さんにこの際啓蒙する、そういうことを理解していただく、そして本当に障害を持った方が生き生きと社会で暮らせるようにするということで、この法案の提出につきまして大変御苦労してくださった皆様方にまず感謝を申し上げたいと思います。

 それで、私も時間がちょっと少ないものですから、まず補助金の関係についてだけまず副大臣に確認させていただきたいんですけれども、現在、盲導犬に出されている補助金、委託金の扱いは今後どうなるのかということと、同じように今度は身体障害者補助犬への補助金を来年度予算で措置するということを御検討中であると伺っておりますが、その二点について確認させていただきたいと思います。



○副大臣(宮路和明君) 
盲導犬の育成に対する国の支援でありますが、先ほど来御議論いただいておりますように、国として従来から補助事業を行っておるところでありまして、今後更にこの点は頭数の拡大等、その内容の充実に向けて努力をしていかなきゃならないと。

〔理事中島眞人君退席、委員長着席〕

一方、介助犬そして聴導犬につきましては、今は特段の支援措置はないわけでありますので、盲導犬に対する支援措置と同様のものを講じていくように私ども来年度に向けて努力をしていきたいと、このように思っているところであります。



○森ゆうこ君 
続きまして、その補助金等を、委託金を受けて盲導犬そして介助犬を育成する団体について伺いますが、本法案では、介助犬育成団体の認可については会計報告の義務がないということで、基準が非常に緩いものになっているということですね。

 私も、基本的には介助犬の絶対数を増やすために介助犬を育成する団体をなるべく規制せずに今育てていくと、そういうことが大切だなと思いますので、その趣旨には賛成の立場でございます。しかしながら、昨年春ごろから起きております財団法人日本盲導犬協会の問題を見ますと、補助金を受け、そして広く市民からの寄附金で運営される福祉団体について、その会計処理の透明性が確保される立法措置が必要ではないかということを指摘したいと思います。

 まず、政府参考人に伺いたいんですけれども、盲導犬育成団体、九団体ございますが、そのうち唯一厚生労働省が認可している財団法人日本盲導犬協会につきまして、昨年度の予算額は幾らでしたでしょうか。



○政府参考人(高原亮治君) 
平成十二年度におきまして、新しい施設を建設するための特別会計等を除いた一般会計の支出額は約四億八千万円でございます。四億八千万円のうち、広報啓発に係る費用等を除いた一般の事業費及び管理費は約三億二千万円でございます。


○森ゆうこ君 
四億八千万、約五億ということで、そのうち三億ほどが寄附金。大変私も驚いたんですけれども、多くの国民の方が非常に寄附をしてくださっている。日本も捨てたものじゃないなと思いました。

 しかし、その三億の寄附金を受け、また二億近い助成金等を受けて運営される日本盲導犬協会がその予算額で育成した盲導犬の数は何頭でしょうか。



○政府参考人(高原亮治君) 
一年間の十二年度におきます育成頭数は十七頭でございます。


○森ゆうこ君 
そうしますと、非常に乱暴な計算なんですけれども、一頭当たり幾ら掛かったことになりますでしょうか。


○政府参考人(高原亮治君) 
全体の予算額で割りますと、一頭当たり二千八百万円。それから、一般事業費及び管理費のみで一頭当たりの支出額を見ますと、約一千九百万円ということになります。



○森ゆうこ君 
私は、日本盲導犬協会が単に盲導犬を育成しているだけではなくて、非常に広報活動等に力を入れているということは十分存じ上げているつもりですけれども、ただ、このどんぶり勘定というものはしばしば問題の核心をついていることがございます。五億の予算でわずか、先ほど十七頭とおっしゃいました、五億の予算額でわずか十七頭しか育成できない。これは常識的に考えて経費が掛かり過ぎるのではないかと思います。

 それで、やはりできるだけ多くの障害者の方の福祉に資するという観点からこの運営を見直すべきでありまして、そして国民の税金を使い、そして多くの方の寄附金という浄財を使って運営される福祉団体について、この会計の処理の透明性、またその運営が効率的であるかということは絶えず検証されなければならないと思いますが、この点に関しまして、提出者そして坂口厚生労働大臣の御所見を伺いたいと思います。



○衆議院議員(武山百合子君) 
それではお答えいたします。

 まず、新聞等の報道から察しますと、御指摘のように、今回の問題の一因としては、協会の運営、特に予算に関する情報の透明性が図られていなかったことも挙げられるのではないかと考えられます。

 そこで、盲導犬、介助犬又は聴導犬の各訓練団体に対する監督上の権限が社会福祉法及び身体障害者福祉法上に規定されているのですから、このような問題が再び起こることがないよう、都道府県知事は、これらの権限を適切に行使することによって、適切かつ透明性のある運営がなされるように監督していただきたいと考えております。また、各訓練団体自身も、社会的な責任を負う団体であることを自覚し、情報公開を進め、開かれた運営を行っていただきたいと考えております。


○森ゆうこ君 
坂口厚生労働大臣の方はいかがでしょうか。一頭当たり幾らで育てよということは大臣の口からはなかなか言えないと思いますけれども、この運営の在り方、その透明性というのでしょうか、そういうことに関しましていかがでしょうか。


○国務大臣(坂口力君) 
いずれの団体であるにしましても、これはもう透明性でなければならないことだけは、これはもう論をまたないというふうに思いますが。

 これは数を多くするのか、それとも質を良くするのかというこれは話なんだろうと思うんですね。こういう一つの財団があって、そこでそれを中心になっておやりになろうという人にとってみれば、やはり五億円も掛けてやるんですから、それはある程度の数の訓練された犬を作り上げていかなきゃならないという私は思いがあるんだろうと思う。しかし、訓練士というのですかね、この訓練士の人たちの立場からすれば、それは数よりも質だと、いいのを作らないことにはどうにもならないという思いが強いのではないかという気がいたします。

 しかし、それにいたしましても、やはりこれは限界があります。程度物でありますから、率直に言えば、私もその五億円のすべてが訓練に使われているとは思いませんけれども、やはりもう少し多く訓練をしていただけたら有り難いなという気がいたします。ここは、訓練する場所が一か所ではなくて何か所か出てまいりましたらその効率化というものも図られるのではないかという気もいたしますし、そうした今後の在り方にもかかわってくるお話だというふうに思っておりまして、そうしたことも念頭に置きながら、できるだけその内容は透明にし、そしてより多くの訓練されました犬を作り上げていただくようにお願いをしたいというふうに思っている次第でございます。私の方からも、厚生労働省としても是非そういうふうにお願いをしたいと思っております。


○森ゆうこ君 
育成するところが複数になればというふうなお話もありましたが、現在、盲導犬を育成している団体で、その質という点でばらつきがあるのか、それともいろいろなほかの要素があるのか分かりませんけれども、いろいろ伺った話では、ある団体では半年で一頭を仕上げているところもあると。そして、今お話し申し上げた日本盲導犬協会の方は二年間掛けて育てていると。当然長く掛ければ経費は掛かるわけでして、半年で育成している団体がある一方で二年で一頭しか出せない団体があるというのは余りにもちょっと差があり過ぎるんじゃないかなと思いまして、この点につきまして今後厚生労働省の方でも是非適正な指導をお願いしたいと思います。

 ということで、最後に一言だけ、指導ということに関して大臣の御所見を伺って、私の質問を終わります。


○国務大臣(坂口力君) 
御指摘のとおり、私たちもよく指導をしたいというふうに思っています。