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2012年8月7日火曜日

【脱原発】野田政権は官邸前デモを「懐柔」ではなく「壊滅」させると思う


前出・官邸筋の話は、政治の恐ろしさと権力者の醜さをまざまざと見せつける。「家族会と総理の会談は、もともとは冒頭だけを撮影する『頭撮り』の予定だった。ところが会談の直前、総理自ら全面公開するよう指示を出した。家族会がいきり立って罵詈雑言を浴びせることを察知したからだ。その場面を国民に見せれば、”そこまでいわなくても”という総理への同情論が出ることも計算した判断だった。小泉総理は世論を読む天才だが、家族会を悪者にして批判をかわそうという冷酷さにはゾっとした」


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[タグ]世論操作。世論誘導。首都圏反原発連合。小野次郎。飯島勲。小泉純一郎。



☆脱原発代表者と8日面会=野田首相が調整、ネット中継も検討
(時事通信)

http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_489949

野田佳彦首相は6日、脱原発を掲げ首相官邸前でデモを繰り広げている市民団体「首都圏反原発連合」の代表者と8日午後に面会することで最終調整に入った。

(略)

関係者によると、面会はインターネットで中継され、公開される見通し。首都圏反原発連合は簡易ブログ「ツイッター」で、「会談は官邸ホームページ上で、最初から最後まで生中継される予定」と説明している。




☆8/3の官邸前デモで見た広瀬隆~面会の二つのシナリオ
(世に倦む日々)

http://critic5.exblog.jp/18787475/

もし、面会に呼んだ反原連のメンバーから不穏な発言が出されれば、例えば強い口調での要求とか反論とかが発せられれば、それはイリーガルな発言として処理され、せっかく作って与えてやった面会の場を壊す暴言として問題視される方向に始末されるのである。そこには、当然ながら、処罰や制裁のプロセスがある。政府側の政治的反撃がある。保守マスコミ(読売・フジ・NHK)が、反原連のメンバーを非常識な無礼者として取り上げ、面会の映像を姑息に編集し、一部を切り取って誇張してネガキャンの材料として流しまくる。



世に倦む日々
https://twitter.com/yoniumuhibi/statuses/232509658458357760
面会は8/8の午後となっている。反原連はすぐに会見するが、野田佳彦の会見なんてのはないから、藤村修が8/9の朝の会見で記者の質問に答えて何か言うんだろうな。そこで政府の認識が分かる。反原連の会見に対する反応も出る。記事に書いたとおり、政府は二つのパターンしか考えていないはず。



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▼ 誘導された世論が北朝鮮拉致被害者家族会をバッシング ▼


週刊誌報道「北朝鮮の拉致被害者家族会へのバッシングは組織的・計画的におこなわれた」


☆週刊朝日(2004年6月11日号)P30~31

「『家族会』にまで批判メール、電話殺到」

小泉首相が帰国後に家族と面会する方針は、会談前から伝えられていたが、当初はマスコミに「冒頭3分」しか取材させない予定だった。家族らが訪朝の「成果」に不満を感じている状況は、首相にも報告されていたが、家族との面会を予定どおりに敢行したうえ、あえて「冒頭3分」の取材制限を取っ払い、面会場面をすべてカメラに撮らせる方針が「面会の直前、現場で首相官邸の意向として伝えられた」(内閣官房拉致被害者・家族支援室)という。

(中略)

4月に起きたイラクの邦人人質事件でも、政府の対応を批判した人質家族が「敵」に仕立てられて自己責任論の集中砲火を浴び、自衛隊を派遣した小泉政権の政治責任を問う声はかき消された。



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☆週刊ポスト(2004年6月11日号)P38~41

「問題摘出「拉致家族会バッシング」は仕組まれた」


家族会には、全国の”小泉支持者”たちから抗議や中傷のメールが殺到し、各種世論調査では「小泉訪朝を支持する」が6、7割を占め、家族会に逆風が襲いかかったのである。ついに家族会は5月25日になって『ご批判に対して』という釈明文を出すところまで追い詰められた。

その一連の経緯は、実はすべて小泉首相と側近グループが周到に用意した“訪朝失敗隠しの世論操作”だった。

前出・官邸筋の話は、政治の恐ろしさと権力者の醜さをまざまざと見せつける。「家族会と総理の会談は、もともとは冒頭だけを撮影する『頭撮り』の予定だった。ところが会談の直前、総理自ら全面公開するよう指示を出した。家族会がいきり立って罵詈雑言を浴びせることを察知したからだ。その場面を国民に見せれば、”そこまでいわなくても”という総理への同情論が出ることも計算した判断だった。小泉総理は世論を読む天才だが、家族会を悪者にして批判をかわそうという冷酷さにはゾっとした」

(中略)

「総理と秘書官らは、イラク人質事件の“教訓”があったからこそ、家族会に総理を批判させる作戦を思いついた。ある側近は総理に、『家族会の前では頭を垂れ、十分に批判させた後で、“責任は私にある。批判は甘んじて受ける”といえば効果は抜群』などと演技指導までしていた」官邸と御用マスコミによって完全に仕組まれた家族会バッシングだった。

本誌の調べでは、官邸側からテレビ各局に、会談直前に「頭撮りではなく全面公開」と通達があった。それどころか、あるスタッフは会談の部屋が広すぎると文句をいい、”もっと家族と総理が近いほうが、総理がいじめられている印象が強まる”と、露骨に演出効果を口にしていた。



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☆週刊現代(6月12日号)P54

「『ポスト小泉』平沼赳夫“返り討ち”の顛末」


虎視耽々とポスト小泉を狙っている平沼氏が、この好機を見逃すわけがない。平沼氏は帰国直後の首相を、「経済制裁というカードを早々と封印し、安易な妥協をした。50点以下だ。あの程度なら私でもできる」と徹底的にこき下ろしたのだ。

小泉批判を続ければ世論が同調し、一気にポスト小泉の一番手に躍り出られる。これが平沼氏の戦略だった。しかし、首相の反撃は鋭かった。政府高官が絶賛する。

「帰国直後の家族会への説明の場を公開し、首相を責める家族たちの姿を国民の前にさらけ出させたのが、首相の絶妙な一手だった。苛立つ気持ちは分かるが、あれではイラクの人質事件で国民の反発を買った家族と同様に映り、首相に同情が集まる。彼はそこまで計算していたんだ。」

風向きは変わった。週明け24日に開かれた自民党拉致対策本部では逆に、平沼氏が集中砲火を浴びた。以降、平沼氏の小泉批判は一転してトーンダウンした。



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《阿修羅掲示板内の関連記事》

●小泉政権スキャンダル!?飯島秘書1億円補助金疑惑 [ZAKZAK]
http://www.asyura2.com/0403/senkyo3/msg/723.html


●批判票は組織票か??
http://www.asyura2.com/0403/senkyo3/msg/656.html

家族会発表後しばらくしてのこの状態ですから、組織票の存在を疑わせます。普通は発表直後に批判が殺到するものです。



http://www.asyura2.com/0403/war53/msg/951.html


●Re: 以前情報操作は低レベルと言っていた人がいたが……
http://www.asyura2.com/0403/war53/msg/955.html


●大手掲示板における情報操作・世論誘導・諜報活動に関しては
http://www.asyura2.com/0403/senkyo3/msg/376.html




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▼ イラク日本人人質事件「自作自演説」の発信源は首相官邸 ▼


イラク日本人人質事件。自作自演説・狂言説の情報源が実は総理官邸であったとの週刊誌報道がなされている。
http://groups.yahoo.co.jp/group/TV-media/message/148


この「自作自演説」の情報源が、実は総理官邸であるという記事が次の3誌で取り上げられています。

●週刊文春4月22日号P28〜29「自作自演ではないか」との疑念

●週刊新潮4月22日号P34〜35「官邸」にまで達していた「自作自演情報」

●FRIDAY 4/30 P10〜11 小泉&官邸「許されざる家族への暴言!」オフレコ言行録

週刊新潮によると、警察庁から出向中の小野次郎首相秘書官と飯島勲秘書官との間で、当初から自作自演の可能性が話し合われていたとのこと。週刊新潮ですら「被害者に対して失敬な憶測」と評しています。

週刊文春によると、事件発生当夜「自作自演」の疑念が官邸で蔓延し、事件翌日、疑念を裏付ける証拠のごとくネット上に飛びかった書き込みが「捏造物」だったことが明らかになった後も疑念は根強く残り、このために初動が遅れたことは否めないと官邸記者が語っているそうです。

FRIDAYでは、小泉首相の側近や公安担当部門が、記者たちに「調べてみろ」と圧力をかけていた形跡があるという全国紙政治部記者の発言を紹介しています。




☆「週刊現代」記事:「いまだから書ける 聞くに耐えなかった 解放された人質家族への誹謗中傷」→

http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/134.html

「どうせ共産党でしょ」「解決したら家族のことを徹底的に暴いてやる」「自作自演だろ」「自業自得」「自己責任」「税金のムダ使い」「殺されても仕方ない」「何様のつもり」…



☆今井さんの父親は日教組活動もせず:高遠さんの弟は保守系支持者:郡山さんの母親はイラク行きも知らず [週刊現代5・1]→

http://www.asyura2.com/0403/war53/msg/291.html





《おまけ》

「『小泉言語』混乱に拍車」 
(2004-04-16の東京新聞・特報)

http://www.asyura2.com/0403/war52/msg/864.html


政治評論家の森田実氏は「人質の家族が会ってほしいと言ったら、会って『できる限り一生懸命やります』の一言で皆が救われる。どんな理由であれ政府が国民を見捨てることがあってはいけないのに、小泉内閣は歴代で一番冷たい」と小泉首相の言葉に誠意がないことを批判。さらに「今回の事態は、小泉内閣の過剰な自己防衛。自分の政治生命が一番かわいいというのは最低なことだ」と取材規制の理由が人質の人命優先ではなく、内閣延命のためと言い切った。

(略)

静岡県立大学の宮田律・助教授(イスラム地域研究)は「イラクの人たちは米軍による占領の枠組みを変えたいと思っている。小泉首相が『情勢が安定すれば自衛隊は撤退させる』という言い方をしていれば、犯行グループを納得させられたかもしれない。せめてファルージャ情勢について『多くの死者が出ていることを遺憾に思う』と言えば、イラク人の心の機微に触れる。何の譲歩も見せないのでは交渉する余地もない」と話す。

(略)

「本来なら、国民に安心感を与えながら人質解放に努める。いわば複雑な方程式を解くような取り組みが必要になるのだが、小泉内閣にはできなかった。『テロに屈せず』『自衛隊は撤退させず』では、戦争をやっている国と同じ対応にしか見えない。人道支援だというのならば、国民への説明を含めてオープンにできるはずだ」

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