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2012年5月23日水曜日

仙台の学生とチェルノブイリ作業員の病変(脳が萎縮)が似ている


☆東日本大震災:PTSD症状訴える学生 脳の一部分が萎縮
(毎日新聞)

http://mainichi.jp/select/news/20120523k0000m040101000c.html

http://www.peeep.us/1ee8e7be

ボランティアや震災情報に接することの多い仙台での生活で不眠やフラッシュバックなどPTSD様の症状があった約2割の学生に、恐怖や不安などを伴う記憶を消去する機能がある左眼窩(がんか)前頭皮質が震災前より減少している傾向が確認された。同グループの関口敦研究員は「体積が小さくなったことで恐怖を処理しきれなくなっている可能性が高い」としている。




☆原発作業員の脳が萎縮、CTスキャンで判明…ドキュメンタリ「終わりなき人体汚染~チェルノブイリ事故から10年~」文字おこし(3)
(ざまあみやがれい!ブログ。2011年6月6日)

http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65740745.html

脳は、これまで人間の身体の中で、最も放射線に対する抵抗力が強いと言われてきました。

このため、事故処理員たちに起きている、様々な精神症状の原因は、主にストレスによるもので、脳がチェルノブイリの放射能によってダメージを受けたわけではないとされてきました。

しかし、複数の機関による最新の研究が、その定説を覆そうとしています。

モスクワ診断外科研究所では、精神症状を抱える事故処理員たちの脳の状態を詳しく研究しています。

今、脳の中の、血液の流れを調べています。

これは、上から見た脳の断面です。白い部分は血液の流れが活発です。

この患者は、脳の左側に血液の流れが悪い部分があります。



【放射線医学部 ニーナ・ホロドワ 上級研究員】

「精神症状のある事故処理員の患者、173人を検査したところ、程度の差こそあれ、全員に異常が発見されました。」

「彼らは、脳の血液の流れが悪いだけでなく、神経細胞の働きまでが低下しています」

脳の状態を更に詳しく調べた結果、事故処理員たちの脳に、萎縮が見られることがわかってきました。

写真の白い部分は空洞、灰色の部分には神経細胞が集まっています。

40代後半の、この事故処理員の場合、空洞を表す白い部分が脳の中心に大きく広がり、脳全体が萎縮しています。

同年代の健康な人の脳と比べてみると、神経細胞がつまっている灰色の部分が遥かに少なく、神経細胞が死んでしまったことを示しています。


神経細胞の死滅は、放射能によって引き起こされたのでしょうか。

キエフ脳神経外科研究所では、放射能による被曝で神経細胞の死滅が起きるかどうか、ラットを使って実験しています。

チェルノブイリ原発事故で放出されたものと同じ種類の放射性物質を餌に混ぜて、ラットに与えます。一ヶ月間、この餌を食べ続けることで、ラットは、人間に置き換えれば、事故処理員とほぼ同じ量の被曝を受けることになります。

一ヵ月後、ラットの脳の神経細胞にどのような変化が起きているか、顕微鏡で詳しく調べます。

被曝したラットの神経細胞は、輪郭がはっきりせず、ぼやけて見えます。

被曝していないラットと比べて見ると、あきらかな差が見られ、神経細胞が死滅したことを示しています。



【キエフ脳神経外科研究所 アレクサンドル・ビニツキー教授】

「死亡した事故処理員の脳を解剖したところ、放射性物質が蓄積していました。脳は、放射能に対する抵抗力が強いという定説は覆ったのです。」

「脳の破壊が、様々な精神症状や、身体の病気の原因だったのです。」

「作業中に大量に吸い込んだ放射性物質が、脳にまで入り込み、まるで、ミクロの爆弾のように、神経細胞を破壊していったと考えられます」

(略)

特に影響を受けやすいのは、視床下部や脳幹など中心部で、ここが破壊されると、食欲や性欲が失われたり、疲労感や脱力感に見舞われます。