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2012年4月1日日曜日

〔病状抜き書き〕チェルノブイリ記事が示唆する日本の暗い将来


☆チェルノブイリの記事が示唆する日本の将来
http://www.asyura2.com/12/genpatu22/msg/467.html
投稿者 魑魅魍魎男 日時 2012 年 4 月 01 日 03:37



京都大学原子炉実験所 原子力安全研究グループのウェブで、チェルノブイリ記事切り抜き帖を見つけました。

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/

http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/etc/CherNewsJapan.html

いくつか興味深い記事を抜粋します。
全く同じことがすでに日本で起きているのにあらためて驚かされます。

(1000ピコキュリー=37ベクレル、1マイクロキュリー=3万7千ベクレル)


86/05/15 朝日 「市民の多くが脱毛」
チェルノブイリ北方130kmのゴメリ市に住む女性は、モスクワの友人へのへの電話で、この数日間で頭髪が全部抜け落ちたと告げた。この女性によると、5歳の自分の子供をはじめ、人口30万人のゴメリ市民の多くの人も同じ目に遭ったという。


86/05/20 日本海新聞 「原乳から放射能?島根で国内最高値」
島根県は19日、県内で主に生草をえさに飼育している牛の原乳からヨウ素131を1リットル当り最高で678ピコキュリー検出した、と発表した。ソ連原発事故以来、国内で採取した原乳の放射能濃度としては最も高い値。


86/07/02 朝日 「放射能汚染は東高西低」
ソ連原発事故による放射能の汚染状況を、京大工学部原子核工学科、荻野晃也助手たちがまとめた。一定条件で採取 した松葉のヨウ素131、セシウム137を測定したもので、北海道、中部など東日本が高く、瀬戸内沿岸や九州が低い「東高西低」傾向が明らかになった。松葉1kg当りの放射能量は、ヨウ素が、最低の長崎県で2600、最高の青森県で43200ピコキュリー、セシウムは220(鹿児島県)から13300(宮 崎県)ピコキュリーだった。


86/07/15 毎日 「西ベルリン表土放射能汚染」
チェルノブイリ原発から約1000km離れた西ベルリンの表土は、日本の土の少なくとも50倍以上の放射能で汚 染されていることを、日本国内に持ち込まれた土を分析した京都大学原子炉実験所の小出裕章助手が14日明らかにした。表土から検出された放射能は、1kg 当り、ヨウ素131が6.78ベクレル、セシウム134が57.3ベクレル、セシウム137が124ベクレルなど。


86/05/27 日本海新聞 「海藻からも放射能」
チェルノブイリ原発から放出された放射能による汚染が、日本周辺海域にも広がっていることが、政府放射能対策本 部の26日までの調査で分かった。対策本部によると、宮崎県北部の海底で採取されれたマクサから1kg当り7万ピコキュリーという高いヨウ素131が検出 された。また、茨城県では、ヒジキから同989ピコキュリー、カジメから同3300ピコキュリー、神奈川県では、イソモクから同1400ピコキュリーな ど。


86/09/12 朝日 「日本では考えがたい」
原子力安全委員会のソ連原発事故調査特別委員会(委員長・都甲泰正東大教授)は11日、第1次報告書をまとめ、御園生原子力安全委員長に提出した。「事故の概要はかなり明らかになった」とし、「わが国では考えがたい事故であったことがほぼ明らかになった」としている。


87/04/12 毎日 「西独で異常児出産急増」
西独の西ベルリンなどで異常児の出産が急増しており、専門家の間ではチェルノブイリ事故の放射能汚染によるもの ではないかとの見方が出ている。西ベルリンの人類遺伝学研究所によると、同事故から9カ月後の今年1月、西ベルリンでは10件のダウン症候群の新生児出産 が報告され、通常の1カ月当り2件を大きく上回った。


87/08/24 朝日(三重) 「お茶数トンを廃棄」
三重県度会郡度会町で、チェルノブイリ原発事故後に採れた茶が放射能に汚染され、製茶グループが出荷停止処分に していたことが、23日伊勢市で開かれたシンポジウムで報告された。同町の「生活クラブわたらい茶生産グループ」は、生活クラブ生協に茶を供給している。 同生協は、食品の供給基準値を「国の基準の10分の1以下」とする自主基準を設定、セシウムがキロ当り37ベクレルを超えるものは供給しないことを決め た。昨年5?10月産の度会茶の汚染はいずれも自主基準を超え、5月に収穫した者は227ベクレル、最低でも39ベクレルだった。7?8トンの茶を供給停 止にし、2000?2500万円の損害となった。


87/09/29 毎日 「チェルノブイリ事故後、米の乳児死亡率上昇」
チェルノブイリ事故による放射能が米国に降下した昨年6月?8月の3カ月間、雨量の多い米西海岸や一部東部の各 地で、乳児を中心に死亡率が異常に上昇していたことが、スタングラス・ピッツバーグ大名誉教授らの分析調査で明らかとなった。チェルノブイリの放射能が米 国に到着したのは昨年5、6月頃で、その直後の6月の乳児死亡率が前年同月比で約15%も上昇。7、8月も同7?4%高くなっていた。「チェルノブイリに よる放射能汚染に起因しているとしか考えられない」と結論つけている。


88/09/29 北海道新聞:モスクワ=共同
27日のイズベスチャによると、ウクライナ共和国で遺伝性疾患の患者が大幅に増えている。共和国各地の特別施設には、不治の遺伝性疾患患者が10万人収容されており、毎年1万~1万2千人増加している。放射線との関連に記事は触れていない。


89/02/12 朝日新聞:モスクワ時事
11日付のプラウダによると、白ロシア共和国のコワリョフ副首相の談話 では、放射能汚染は当初の予想より広範囲に及んでおり農地の5分の1が汚染され、モギレフ、ゴメリ州で24700人が避難、10万㌶が立ち入り禁止、 415の村(10万3千人)が恒常的な監視区域に指定されいる。


89/02/16 北海道新聞:モスクワ=共同
15日発売のモスクワ・ニュースによると、ウクライナ共和国で事故後家 畜の奇形が急増しているほか、甲状腺異常の児童が増えている。チェリノブイリ西50~90kmのジトミール州にあるペトロフ・コルホーズでは、事故後1年 間に奇形の豚が64頭、1988年は9月までに76頭生まれた。事故前までは3頭生まれただけだった。同州ナロジチ地区では1988年秋、 0.2mR/hrのガンマ線でキエフ(0.014mr/hr)の約14倍。セシウム137の蓄積は、住民の4%で、5~10マイクロキュリーに達してい る。


89/08/01 河北新聞:モスクワ=時事
チェリノブイリ北方50~60kmのロシア共和国ホイニキ市で、児童の 間に貧血やのどの炎症が広がっている。30日付イズベスチャが同市600人の署名した手紙を掲載したもの。「放射能の影響はない」とした当局や学者の誤り を指摘し、過去3年間に地区の党第1書記ら幹部や大半の医師が住民を残し脱出したと非難。


89/08/08 サンケイ新聞:モスクワ=記者
ウクライナの反体制ジャーナリストで人民代議員のヤロシンスカヤ女史 は、ネジェーリャ最新号で、ウクライナ共和国のチェリノブイリ西方12の村で住民が高濃度の汚染により危険にさらされている、と当局を批判。女史が入手し た公式データによると、ナロードニーチェスキー地区の12の村で70年間に受ける被曝線量は、35.5~113レムとされ、ソ連自身の基準35レムを越え ている。子供たちに甲状腺などのどの疾患や貧血、のど、胃、食道などのガンが増大。牧草地で160Ci/平方kmの汚染が見つかっている。ウクライナ共和 国当局は、いかなるデータも公開しないようかん口令。


89/10/02 毎日新聞:モスクワ=共同
30日の「ソビエト文化」は、白ロシア共和国で奇形児の出産やガン患者 が急増していると報道。ゴメリ州ホイニキ地区では、今年1月から6月の間に13人の奇形児。昨年の奇形児出産は3件。奇形児の出生率は事故前の85年に比 べ3~4倍、死産も増加。モギレフ州スラブゴロド地区では、85年に11人しかいなかったガン患者が、昨年は70人に急増。今年1~6月は新たに34人。 同地区の人口は過去2、3年の間に約20%減少しており、ガン発生率の上昇は明らか。ゴメリ州などでもこうした傾向。スラブゴルド地区では動物の奇形出産 も急増。


89/10/21 毎日新聞:モスクワ=共同
18日付イズベスチアの投書で、労働者レーピン氏は「ともに放射能除去 を行った若者たちが急死している。死者の数は増え続けている」と告発。事故直後動員されたイグナチェフさんは1カ月後に倒れ、翌年には歯が22本抜け、脱 毛、頭痛、ぜんそく、胃の痛みなどを訴え、昨年7月21才の若さで死亡。多数が闘病生活を強いられている。同紙編集部は、事故後原発地区に入った労働者は 約60万人に上ると述べ、発病の事実に目をつぶることは罪だ、と強調。


89/12/09 毎日新聞:モスクワ=記者
7日のプラウダによると、ウクライナのクラマトルスク市で住宅団地の建 設に汚染したコンクリートパネルが用いられ、入居者が白血病で死亡していたことが明らかになった。コルジェ一家がこの団地に転居して数年後、長男が白血病 で死亡。もう一人の子供も同じく白血病と診断された。同じアパートに前に入居していた一家も白血病で2人の死者を出しており、当局が調査したところ、子供 部屋の壁の放射能汚染が判明。セシウムまたはコバルト汚染と見られるが原因は不明。


90/04/06 北海道新聞:モスクワ5日
タス通信によると、プリピャチ川下流とキエフ貯水池の上流で、ストロンチウム90やセシウム137が蓄積。汚染は深刻で、今後の水資源利用を制限する必要があると、ウクライナ共和国水生生物学研究所の部長が述べた。


90/04/19 毎日新聞:ニューヨーク=タス
ユニセフの委員会で白ロシア共和国の代表団は、チェルノブイリ事故で3万7千人以上のソ連の子供達が、ガンや貧血、心臓病で苦しんでいるとし、子供達のための援助を要請。白ロシア共和国は人口220万人で、子供は約80万人。


90/5/26 朝日
来日中の白ロシア科学アカデミーのコレシコ教授は、白ロシアでは今年中に100万人の住民が新たに避難を迫られることになる、との衝撃的な事態を明らかにした。


90/6/18 朝日:キエフ=松本記者
キエフで17日まで3日間、チェルノブイリ被曝者第1回全ソ大会が開か れた。これまでばらばらだった組織を統一しようと各地から1000人を越す代表が集まった。大会での報告によると、除染に参加した人は合計60万人、うち 4分の1が正規軍人で、残りのほとんどは、「ズボレ」と呼ばれる民間人。約5万人が重い放射線障害による病気に侵され、200~300人に1人の割合で死 亡した。最終日、「全ソ・チェルノブイリ同盟評議会」が正式に発足した。


90/7/8 朝日:モスクワ=共同
ソ連共産党大会で、白ロシア・ゴメリ州選出の女性代議員が、新生児の死亡率が急増するなど住民の健康に大変な異常が起きていると報告。1985年と89年を比べると新生児死亡率が4.1倍、視覚障害発生率3倍、血管障害8倍など。データの出所は明らかにしなかった。


90/8/7 福井
広島原水禁大会に参加のキエフのイリーナ・ゴルディンコ医師によると、チェルノブイリ事故の結果、妊婦子供の被害が深刻。甲状腺異常は軽度のものも含め、妊婦で1万5千人、子供で5万人、出生直後の乳児で約3万人にのぼる。


91/4/15 日経:ロンドン=時事
14日のインディペンデントオンサンデーによると、チェルノブイリ事故により7000~1万人が被曝により死亡。事故処理にあたったソ連科学者チェルノセンコの話として伝えたもの。また、核燃料190トンのうち60~80%が放出されたという。


91/4/20 毎日:ロンドン=共同
英原子力公社は、チェルノブイリ事故に関する報告書を発表。今後全世界で4万人がガン死、うち1万人がソ連国民。


1992/3/13 福島民友:ロンドン=共同
ウクライナ環境保護省顧問のチヒー博士は11日、ブリストルの会議で、チェルノブイリ事故によるキエフ州の汚染地帯で、動物の奇形出産が増えていると指摘した。事故以前は極めて少なく、明らかに汚染が原因と述べた。


1992/11/1 毎日
ベラルーシの汚染地では4割の子どもに甲状腺肥大などの影響。同国の小児科医らが31日大阪市内で開かれた市民団体との交流会で報告したもの。


1994/4/27 毎日:モスクワ・三瓶記者
チェルノブイリ事故8年にあたり、ロシア各紙は事故についてさまざまに報道。国防省機関紙「赤い星」によると、事故処理作業にあたった30万人のロシア人のうち、3万人が身体障害者となりこれまでに5000人が死亡。


1994/5/11 毎日:バーデンバーデンAFP
チェルナウセンコ氏は10日、ドイツのラジオ放送で、チェルノブイリ事故による放射能汚染のため旧ソ連諸国で向こう10年間に1500万人が死亡するだろうと述べた。


1995/7/4 毎日
チェルノブイリ事故による放射能汚染地域で、新生児の先天性異常の発生が88年をピークに事故以前と比較して最高2.2倍に達していた。広大原医研の佐藤所長とベラルーシの遺伝疾患研究所の共同調査で明らかとなったもの。


1996/11/19 毎日
阪大医学部の杉山教授や野村教授のグループは、チェルノブイリ周辺汚染地域に住み、血液検査で「異常なし」とされていた住民の血液から、白血病の目印遺伝子WT-1の増殖を確認し、通常の検査で異常がない住民も白血病に対する高いリスクを負っていることを、遺伝子レベルで裏付けた。